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*** LP ： Spain / 1999 / Wah-Wah Records / LPS001 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケット、盤質とも、中古としては上々のコンディションです。
インサート（英文ライナー）が付いています。

「Arzachel」はDave Stewart (Keyboards)とSteve Hillage (Guitar, Vocals)が中心となり活動していた「Uriel」アルバム録音の際、契約上の問題からバンド名を変更して残したアルバムです（アルバムの録音時期については、EGG 結成後にヒレッジが一時的に参加して録音されたもので、メンバー名が変名なのは契約上の問題によるという説と、EGG 結成前の録音だという説の二通りがあるようです）。
Hillageが大学進学のため脱退してEggへと発展したためにバンド名をEggと変更して人気プログレ･バンドになりましたし、Hillageもミュージシャンに復帰後 KHAN を結成、その後 GONG を経て独特のサイケ/スペース感覚を活かした、ソロ・キャリアを積んでいます。
オリジナルは1969年の激レア盤（マイナー・レーベルのEvolution）で英国サイケ屈指の名盤にして、２人の音楽の原点でもある作品でもあり、カンタベリーミュージックのある部分の原点と言っても過言ではありません。
また再発（リプロ）には色々な色のジャケットがありますが、このLPはオリジナルの英国盤に忠実な青色です。
内容は、HillageのブルージーなギターとStewartのオルガンを前面に出したサイケでブルージーなハードロックで、CREAM のようなブルーズ・ロック志向を見せるHillageと、アカデミックなMont Campbellという分裂気味の内容の間を取り持つのが、双方の資質をもつStewartのバランスの妙が、とっちらかりかねないサウンドを奇跡的に調和させています。
小曲が並ぶA面はDave Stewartのオルガンがメインですが、「深いエコーの底」で鳴り響くサウンドやSteve HillageのFuzz Guitarが切り込んでくるところなどは「サイケ」としか言いようがありません。
10分強、17分弱の2曲が収められたB面は、インプロヴィゼーション主体のまさに混沌としたディープでアングラな極彩色のサイケデリックの世界です。
当時、大人気だったCraemやJimi Hendrixからの影響も色濃く、また日本のニュー・ロックにも通じる部分があります(Golden Cupsのファンよりも、Power House好きに受けるでしょう……分かる人には分かるでしょう)。
もう一つ魅力を追加すれば、ヴォーカルをSteve HillageとMont Campbellが絶妙に分け合っているところでしょう。
＜参加アーティスト＞
Dave Stewart : Keyboards
Steve Hillage : Guitar, Vocals
Clive Brooks : Drums
Mont Campbell : Bass
＜収録曲＞
A-1) Garden of Earthly Delights (2:45)
A-2) Azathoth (4:22)
A-3) Queen St. Gang (4:25)
A-4) Leg (5:42)
B-1) Clean Innocent Fun (10:26)
B-2) Metempsychosis (16:49)


※ご注文商品の発送は,毎週水曜日,土曜日に行っています。
※コンディション表記は,「ジャケット / 盤質」の順になっております。

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