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*** LP ： UK / 74 / United Artists / UAS29684 ***
■　コンディション　■
A / A
表ジャケットの2mmほどの引っ掻いたような跡があるだけで（破れていません）、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリクスは「A 1/U B 1/U」、初回プレスだと思われます。

ペルシャ生まれで英国に渡りデビューしたシューシャの4作目は、いや〜タマランな極上のヴォーカル・アルバムです。
Captain Beefheart好きなんで本作のタイトルにはピンときました……アハハ、「Beefhear＝分け分らん」ではなく、売れなくて悩みちょっとソウル路線に走った時期の曲ですのでエゲツナさは全くないです。
それにしても、レーベル仲間でもないのに、Beefhearの曲をアルバム・タイトル、そして1曲目に持ってくるとは、ええセンスしとりますな！
ヘロン（Heron）のメンバーのジェラルド・ムーアとロイ・アプスが何曲か提供しており、ムーアはギターでも参加していて演奏の核になっています。
ヘロン（Heron）のメンバーと彼女の共作は「A-5」と「B-1」で、野外録音したらそのまんま「Heronの2枚」に収録されていてもおかしくない。
個人的な発見は、G.T.ムーアが直後に結成する自己のバンド「レゲー・ギターズ」でカヴァーするBob Dylamの「Knocking On Heaven’s Door」を早くも取り上げていることで、ただでさえ「レゲー・ギターズ」や「ヘロン」を思わせる演奏なのに、本作ではジョン・カークパトリック（John Kirkpatrick）の蛇腹が絡むという贅沢さ（この曲でのJohn Kirkpatrickの蛇腹は絶妙です）！
シューシャの歌声は低めなのですが、酒と煙草で声のつぶれた場末の女の声ではなくて、人妻の落ち着いた色香を放つものです？？？
生粋の英国フォーク／トラッド好きには声を大にお勧めはできませんが、Heronの2作目でのモータウンのカヴァーが好きな方、そしてコンテンポラリー女性歌モノがお好きな方には大推薦です。
【収録曲】
A-1. This Is The Day (Van Vlit)
A-2. Bye Bye Johnny (Berry)
A-3. Knocking On Heaven’s Door (Dylan)
A-4. Marieke (Brel/Jouannest)
A-5. Heroes (Asa/Moore/Apps)
A-6. Ev’ry Time We Say Goodbye (Porter)
B-1. Siren’s Call (Asa/Moore/Apps)
B-2. Young Lovers Do (Van Morrison)
B-3. Pretty Boy Floyd (Guthrie)
B-4. The Lake Isle Of Innisfree (Yeats/Dyer Bennet)
B-5. Song Of America (Shenandoah) (Moore)
【主な参加ミュージシャン】
Shusha ; Vocals
Gerald Moore, Martin Hayward ; Guitar
BJ Cole ; Pedal Steel, Dobro
Pat Donaldson ; Electric Bass
Chris Lawrence ; Acoustic Bass
Gerry Conway ; Drums
Frank Ricotti ; Percussion
Tim Jones ; Organ, Piano
John Rabbit Bundrick ; Piano
John Kirkpatrick ; Accordion
J. Zielinski ; Violin

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