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*** LP ： UK / 91 (74) / Holyground / HG 117 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; ジャケット表裏に薄いリングウエアがあるので「A-」としましたが、後述の通りチープなジャケットとしては皺も少なく、中古としては申し分のないコンディションでしょう。
写真で確認いただきたいのですが、ジャケットは紙を折り曲げたチープな特殊ジャケットです（裏ジャケットに歌詞、内ジャケット折り返しの部分に詳細なクレジットが載っています）。
盤面にはひげや擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

「英国レア・フォーク界」好きには古くから知られていた「ホリーグラウンド」レーベル……25年前は聴きたくても聴けませんでした、なにしろ全作品のオリジナルは99枚ですからね。
20年前、限定再発された時は狂喜したものでした。
「ホリーグラウンド」レーベルのレコードは、どれもやる気のない手作り感なチープなジャケットで、サウンドの方も「（演奏者の）想い出日記」……「やる気のない手作り感」が売り？の「ホリーグラウンド」の中にあっても、特に気合いの入っていないのがこのブルー・エピタフでしょう。
表ジャケットの女性のイラストなんか目がイッちゃっていて虚ろで、アルバムに刻まれたサウンドが想像できますね。
内容は、ジャケットにあしらわれている3人の女性の瞳孔に的確に表されており、好き者には「夢心地」、分らん者には「トロイ」だけでしょう。
演奏は、基本オッサン3人による構成みたいで、「アコースティック・ギターをメインにしたオッサン3人」のレコードと聞けば聴く気にもなりませんが、全曲トロ〜ンとしたハッパ臭さ満開のアングラでドリーミーなヴォーカルとコーラス、しかも曲によって美麗な女性コーラス隊が入ってくるという「反則技」を使ってきます。
全編にわたってトロ〜ンとした脱力系シンギングとのんびりしたアコギに支配されており、「やる気のないインクレディブル・ストリング・バンド（この表現も、相当いっちゃっていますが……）」といった感覚でしょうか？
全体を覆うエコー感（安く上げた録音が産んだ、奇跡的な産物！）も効をもそうし、霞の向こうから浮かび上がるような妖しいアシッド臭と浮遊感が、本作の最大の聴き所です。
「爽やかなのか、胡散臭いのか」よ〜分らんが、この辺りは「自主盤」に踏み出せるか否かの試金石にもなるわけですね。
【収録曲】
A-1. Diane
A-2. Orange Room
A-3. The Game’s Reversible
A-4. Oh You Lucky Man
A-5. You Made Me
A-6. Ode
B-1. Can’t Stop The Music
B-2. I Never Met You
B-3. She Lie Shoe (Who Are You?)
B-4. Ffief
B-5. When I’m Blind (snippets)
B-6. Underrated
words & music Pete Howells (except Ffief)
【参加ミュージシャン】
James Gordon ; vo, g, glockenspiel
Pete Howells ; vo, g, p, b
ilvie McRoberts, Jan Robinson ; vo
Rich Robinson ; b, vo
Dave Theobald ; ds
Paul Todd ; ds, extraneous noises

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