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*** LP ： Italy / 89 / Hablabel / HBL 20404 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットは角打ちも割れもなく、中古としては上々のコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては上々のコンディションです。
「Licensed By UNITED FAN CLUB」とありますが音質はあまり良くなく、イタリアにありがちな「ハーフ・オフィシャル」でしょう。

89年にイタリアでのみリリースされたトゥリーズのライブ盤で、90年代初頭は気の利いた輸入レコード屋ならちらほら見かけましたが、世紀を跨ぐ頃からめっきり見かけなくなりました。
既発曲は不滅の名盤『On The Shore』からの「Polly On The Shore」のみで、その他8曲は未発表曲というのも非常にポイントが高いといえます。
『On The Shore』のメンバーはセリア・ハンフリーズ（Celia Humphris）、バリー・クラーク（Barry Clarke）、デヴィッド・コスタ（David Costa）の3人を残すのみで、他はMr.Foxのバリー・ライオンズ（Barry Lyons）とアラン・イーデン（Alun Eden）、JSD Bandのチャック・フレミング（Chuck Fleming）が参加しており、様々な文献から推測するに70年末から71年初頭の解散直前の音源でしょう。
9曲中8曲が未発表ですが、「スタジオ3枚目のデモ」が残っていると噂されていますが、上記のようにメンバーが大きく変わった時期ですし、直後に解散してしまうのですから、ライブのためのリハーサル程度のものではないのかしらん？
おいといて、メンバー交替こそあったものの不滅の名盤『On The Shore』直後のライブだというのですから、勢いもあって内容は保証されたようなものです。
スタジオ盤でのセリアのヴォーカルには繊細なイメージがありますが、本作では妖艶な響きのある力強い歌唱が聴けます。
演奏面ではしばしばFairport Conventionと比較され、本作ではフィドルのチャック・フレミングが加わったため編成も同じになりましたが、Fairportのようなバトルに近い緊迫感は希薄で、どこか厳かで、またトラッド色も薄く、伸びやかで透明感のあるセリア・ハンフリーズの歌声の魅力を最大限に引き出しています。
曲ごとのクレジットがないので詳細は不明ですが、特にA-1「Forest Fire」は出色の出来栄えですし、フィドルも軽快なロック・ナンバーや、セリア・ハンフリーズのスキャットが素晴らしい曲など、多彩な内容です。
【収録曲】
A-1. Forest Fire (4:02)
A-2. Prince Heathen (4:20)
A-3. Tom Of Bedlam (7:37)
A-4. Cry Of Morning (2:49)
A-5. Burgen Polka (3:22)
B-1. Friar Tuck Gets (6:30)
B-2. His Innocent Hare (1:58)
B-3. Van Daemon's Land (6:48)
B-4. Polly On The Shore (5:05)
【参加ミュージシャン】
Celia Humphris ; Keyboards & Vocals
Barry Clarke ; Guitar
David Costa ; Guitar
Barry Lyons ; Bass
Alun Eden ; Drums
Chuck Fleming ; Violin

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