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*** LP ： Japan / 76 / 日本コロムビア / LX-7016 ***
■　コンディション　■
A / A-
ジャケットは角打ちやリングウエアなどのダメージはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にひげが数本あるので「A-」にしましたが、聴いた限りノイズは拾わず、中古としては申し分のないコンディションといってもいいでしょう。
帯は付いていませんが、ライナー＆歌詞カードは付いています。

佐藤奈々子の77年のデビュー作です。
フェロモン発散指数じゃ『スウィート・スウィンギン』の表ジャケットでしょうが、本作の裏ジャケットも中々のものです。
表ジャケットも可愛いし、このような美女のアップ・ジャケはレコード・サイズじゃないと、そそられませんね。
とっとっと、佐藤奈々子のアルバムは正しき男子なら悶々と妄想を働かせてしまうフェロモン指数だけではなく、嫉妬する女性に聞かせても一発でファンになるほどの中身がともなっているからすごいのですね。
とはいっても当時話題になりこそすれ、ラジオでほとんど聴いた記憶がないので、知られている割にはセールスがともなっていなかったんちゃうかな……90年代半ばのクラブ・ブーム以降、極端に見なくなったような気がします。
さて本作は、収録曲12曲中11曲の作詞を佐藤奈々子、作曲を佐藤奈々子とデビュー前の佐野元春が手掛けています。
本作の肝は全曲アレンジを大野雄二が手がけていることで、アルバム全体に漂うジャズとラグタイムの雰囲気を絶妙に醸し出し、ちょっとけだるいアンニュイな佐藤奈々子のヴォーカルをよりいっそう艶やかなものにしています。
なんといってもA-1「サブタレニアン二人ぼっち」からA-3.「真夜中のロックンロール・ダンス」までの流れが素晴らしく、引きこまれてしまいます。
ジャージーな曲、ラグタイム、オールディーズ、カントリー風、バラードと曲調はバラエティーに富んでいるのですが、先述のように大野雄二が全曲のアレンジを手がけている効果は絶大で、拙いヴォーカルも魅力的なモノクロームでアンニュイな世界へ誘ってくれますよ。
バックのメンバーもドラムに林立夫、武田光司、市原康、ベースに後藤次利、稲葉国光、高水健司、ギターに松木恒秀、杉本喜代志、直井隆雄、徳武弘文、そして大野雄二のキーボードという、実力派のメンバーで固めています。
個人的な思い入れは『スウィート・スウィンギン』ですが、20年ぶりに聴いてみたらアルバム完成度は本作の方が高いような気がしてきた……
【収録曲】
A-1. サブタレニアン二人ぼっち　3：15
A-2. トワイライト 〜　0：54
A-3. 〜 真夜中のロックンロール・ダンス　3：19
A-4. 綱渡り　4：15
A-5. 赤いドレスでファニー・ウォーキン　3：09
A-6. ラグタイム・フォーエヴァー　5：03
B-1. ストリート・コーナー・ベティ　2：35
B-2. 土曜の夜から日曜の朝へ　4：00
B-3. スターダスト・ドライヴ　2：08
B-4. ピアニストの恋人　2：53
B-5. 恋にゆれて　4：05
B-6. 夜のイサドラ　4：18

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