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*** LP ： UK / ?? (68) / Sweet Dandelion / SWDDL 708 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットは角打ちや抜けのない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

後に渡英してジェリコ・ジョーンズ（Jerico Jones）として活動するイスラエルのサイケ・バンド、チャーチルズの古典的名盤です。
オリジナルは「入手最難解」として、あまりにも有名ですね。
60年代半ばから行動を共にしていたメンバーに、カナダ人でR&BマニアだったStan Solomon(Vo)が合流してチャーチルズとなりました。
そんなわけで（どんなわけで？）昨今流行の辺境サイケとは明らかに一線を画しており、また後に渡英してジェリコ・ジョーンズとして活動する事実からも分かるように、「イスラエル」という予備知識がなければスインギング・ロンドン期の、もしくは米国のリッターのような先鋭的なバンドとして疑わないでしょう。
アルバム構成は、A面が『ア・ウーマンズ・ケース』とうい映画のサントラに使用された楽曲で、B面の4曲がこのアルバムの為に新たに録音されたそうです。
A面はサントラ曲とは思えぬほどしっかりとしたバンド演奏で、浮遊感を生み出すために効果音を使用した曲や、ファズが唸りまくるハード・ブギーなどキャッチーなメロディーの曲を収めており、非常にクオリティーの高いハード・サイケです。
さらに一筋縄でいかないところは、随所に中東的旋律を塗したアレンジになっています。
B面は効果音満載で中東的旋律のスペイシーな楽曲のオン・パレードで、、効果音ではホークウインド（Hawkwind）を、中東的旋律では我耽溺のマイティー・ベイビー（Mighty Baby）を何年も早く先行しています。
詳細なクレジットがないのでどの曲に使われているのかは分かりませんが、ウードやウオーター・パイプ（これ、なんだろ？）といった民族音楽の楽器を使用されてることです。
思い出さなくても、68年前後には多くの欧米のミュージシャンが中東その他に旅に出ましたが、チャーチルズのメンバーは生まれたときから感覚的に染み付いているわけで、68年という早い時期に欧米で70年代の英国サイケ／ハードを先取りしたのも納得です（ただし、チャーチルズは数少ない例外であることも付加えておきます）。
国籍を問わず、サイケデリック・ロック、ハード・ロックが好きな方は、思い切り納得の「一部のマニア限定にしておくにはもったいない」大名盤です。
【参加ミュージシャン】
Robb Huxley (various guitars, vocals)
Haim Romano (various guitars, mandolin, vocals)
Michael Gavrielov (bass, vocals)
Amy Triebitch (drums)
Stan Solomon (vocals)
Thanks to ……
Dori (Sound Generator, Burps)
Sammy (Water Pipe)
Sheldon (Water Pipe)
Amnon (Arguments)
Noam (Knouwldge, Ability, Organ)
Ruthy (Clay-jar Drum)
Abraham Cohen (Canoun)
Eliahu Sassa (Oud)
Yehuda (Money)
【収録曲】
A-1 - Open Up Your Eyes
A-2 - Song From The Sea
A-3 - Pictures In My Mind
A-4 ? Comics
A-5 - Where You're Gone
A-6 ? Strangulation
B-1 - Straight People
B-2 - Subsequent Final
B-3 - So Alone Today
B-4 - Debka

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