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Midwinter (Pre-Stone Angel) / The Waters Of Sweet Sorrow (Mega Rare Vynal)
管理番号 3L-01746商品ID55136872
販売価格 6,480円(税込)
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3L-01746 - Midwinter (Pre-Stone Angel) / The Waters Of Sweet Sorrow (Mega Rare Vynal) - 6,480円(税込)
コンディション違い、仕様違いの同タイトル盤があるかもしれません。アーティスト名等で検索してみてください。

*** LP : UK / 96 / Porcelan (Kissing Spell) / PCN 001 ***
■ コンディション ■
B+ / B+
SPSE ; ジャケットの底が4cmほど割れています。
四角に角打ちがあり、右上は2cm×5cm以内で皺が寄っています。
RW ; 歌ジャケットに薄いリングウエアと白地の部分に薄い汚れがあります。
盤面にはひげが散見されるので「B+」としましたが、聴いた限り気になるチリノイズはありますが大きなノイズは拾いませんでした(完全な自主制作なので、プレスの甘さは大前提です)。
アナログはプレスがよっぽど少ないのか、世紀を跨ぐころから海外ではオークション・アイテムになっています。

80年代初頭からプレミア盤だった自主フォークの帝王「ストーン・エンジェル」の前身にあたるミッドウインターが73年に残していた録音です。
最初は93年にCDで発売されましたが、96年になってひっそりと小数プレスのアナログが出ました。
メンバーは男性2人女性1人で、ポール・コリックやケン・ソウルが本作参加の女性ヴォーカリストのジル・チャイルドをジョアン・バートルに代え、再出発したのがストーン・エンジェルになります。
バンド結成の72年のメンバーはポール・コリックとケン・ソウルの2人のギタリストにジル・チャイルドの3人で地元のフォーク・クラブへの出演を重ねながらデモ音源を録音、打楽器奏者のミック・バロウズ、そして日本ではデカメロンやスティーヴ・ハケットのメンバーとしても知られるベーシストのディク・キャドバリーも加わってバンドとしての体制が整いましたが、74年にジルが脱退を決意してバンドも解散したそうです。
ミッドウインターのアルバムは当時、自主盤としても発表されておらず、この音源はケン・ソウルの自宅の屋根裏部屋から出てきた音源をベースにしているそうです。
しかし、音もクリアですし、全体の構成もバランス良くまとまったものですので、1枚のアルバムとして評価されてしかるべきものでしょう。
さて、肝心の内容です。
ますは女性ヴォーカルですが、ストーン・エンジェルのジョアン・バートルとは異なるジル・チャイルドの歌声は、清楚でクリスタル指数が高く、儚げ度、お姫さま度が高いです。
ストーン・エンジェルに思い入れの強い人はジョアン・バートルの歌声に執着するようなので好みが別れるところですが、個人的にはより古楽を意識したようなストーン・エンジェルよりも、仄かなアシッド臭いが漂うフォーク・ロック仕立の本作の方が好みなのでジル・チャイルドの歌声のほうが魅力的ですね。
演奏はドラムレスで、ストーン・エンジェルよりもずっとシンプルにアコースティック・ギターをメインとして、可愛らしいリコーダーやダルシマー、ジューズハープなどを使った非常にプリミティヴな演奏で、清らかでクリスタルなジルの歌声を見事に引き立てています。
全曲申し分ないのですが、個人的に印象に残る曲のみのコメントでご容赦ください。
A-1「Sanctuary Stone」に針を落とした瞬間、トラッド・フォーク方面のアルバムでは最愛のスティーライ・スパンの1stを素人臭く、でも健気にした感じで昇天でございます*^^*
最初のハイライトは、A-3「The Skater」でして、ダルシマーをバックに霧の中からジル・チャイルドの歌声が木霊してきて、中近東的な旋律はサイケ方面でいう「ドローン効果」を生み出しており、アシッド・フォーク・ファンも聴き逃しちゃいけませんよ。
日本人が大好きな超有名曲A-4「Scaborough Fair(スカボロ・フェアー)」の男女混成ヴォーカルによるアカペラも、どこか頼りないのですが素晴らしすぎます。
A-5「The Oak Tree Grove」もひっそりとした憂いを含んでおり、タイトル通りの「幻想的な木漏れ日フォーク」の絶品でっすん!
B-1「Maids And Gentlemen」は本作収録曲中一番頑張っている熱演で、脱力した絶頂期のフェアポートのようで微笑ましい限りです。
タイトル曲であるB-2「The Waters Of Sweet Sorrow」はしっとりとした温もりのあるSSWタイプの曲で、計算されてはいないと思うのですが、A-3同様に絶妙な「ドローン効果」を生み出しており、「誘眠効果」絶大の個人的には「恥骨にメガ・ヒット」(パフィーの亜美ちゃんの名言)でございます。
B面の流れは最高でございまして、B-3「All Things Are Quite Silent」でハイライトを向かえ、ゆらゆらと射し込む木洩れ日の如くな雰囲気のある曲になっています。
B-4「The Two Sisters」はスティーライの鬼名盤「Ten Man Mop」の冒頭を一生懸命コピーしようと頑張っている健気な姿に、涙が止まらないわん。
はっきり言って、名の通ったレア盤を何百倍も凌駕している大名盤だと思います。
そりゃ、歌唱や演奏は素人に毛が生えた程度のものですよ。
でも、トラディショナルやフォークが庶民レベルでもっている魅力を最大限に記録しているレコードです。
大絶賛です!
【収録曲】
A-1 Sanctuary Stone Written-By Ken Saul, Paul Corrick
A-2 To Find A Reason Written-By Ken Saul
A-3 The Skater Written-By Ken Saul
A-4 Scaborough Fair Written-By Traditional
A-5 The Oak Tree Grove Written-By Traditional
A-6 Dirge Written-By Traditional
B-1 Maids And Gentlemen Written-By Traditional
B-2 The Waters Of Sweet Sorrow Written-By Ken Saul, Paul Corrick
B-3 All Things Are Quite Silent Written-By Traditional
B-4 The Two Sisters Written-By Jill Child, Ken Saul
B-5 Winter Song Written-By Traditional
【参加ミュージシャン】
Vocals, Recorder, Autoharp ; Jill Child
Guitar, Recorder, Mandolin, Vocals ; Paul Corrick
Vocals, Guitar, Dulcimer, Banjo ; Ken Saul
With…
Percussion, Jew's Harp ; Mick Burroughes
Bass ; Dick Cadbury



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