*** LP ： UK 1972 / United Artists / UAS 29418 ***
■　コンディション　■
B+ / A-
ジャケット：正面のみラミネートコーティングされた美しいジャケットです。四隅軽いスレ。背表紙中央2cmほどラミネートの剥がれとスレ。ラミネートの表面は薄汚れ、くすみが少々、ラミネートの貼り際に汚れの付着。非コーティング白地の裏面は薄汚れ、ラミネートの貼り際に汚れの付着がありますがまずまず。全体にA-寄りのしっかりとした良品です。
ディスク：レーベルは片面のみ微細なヒゲが1-2本。盤面はごくわずかな使用感のみの美品です。
マトリクスはA-2U/B-2U。

B.J.コールのファースト・ソロ作「ザ・ニュー・ホヴァリング・ドッグ」。
いうまでもなく英国を代表するスティール・ギター奏者、というか英国のスティールに関してはこの人の独占状態といってもいいくらいで、自身のバンド"Cochies"だけでなくどこにでも顔を出してくる人です。
さて本作は昔からシンガーソングライターとかスワンプ好きのあいだでは手を出してはいけないアルバムと言われてきました。ルーツ系の音を期待すると肩すかしをくらうという意味でです。
確かにルーツ系の音ではまったくありませんが、コチーズだってなかなか一筋縄ではいかない複雑な味わいを持っていたし、このソロも同様に実に奥の深い作品です。
冒頭からロバート・カービーのストリングスにか細いヴォーカルが森の奥深くから聴こえてくるような幻想的な展開を見せる長尺曲。まるでクリムゾンのエピタフを聴いてるような感じ。
以降も天翔けるヴァイオリン、ルーツ臭ゼロのスティール・ギターのプレイを堪能できます。
マイケル・ジャイルス、ダニー・トンプソン参加。
プログレ、サイケ味のシンガーソングライター作品として聴くべき名作です。

英国オリジナル盤。





A1 The Regal Progression
Written-By - BJ Cole
A2 Now You See Them, Now You Don't
Written-By - BJ Cole
A3 The Cold Mountain Mariner
Written-By - BJ Cole
A4 Up On The Hill Where They Do The Boogie
Lead Vocals - Mick Audsley Written-By - John Hartford
B1 You're Probably Lost
Written-By - BJ Cole
B2 Five Pieces For Steel Guitar & Percussion
Written-By - BJ Cole
B3 I Know Now
Written-By - BJ Cole
B4 The East Winchley Tango
Written-By - BJ Cole

Pedal Steel Guitar - BJ Cole
Guitar [Dobro] - BJ Cole
Vocals - BJ Cole, Bill McAllister, Malcolm Perry (2), Mick Audsley
Acoustic Guitar - Mick Audsley
Bass - Keith Baker (2)
Bass [String Bass] - Danny Thompson
Piano - Bill Le Sage, Robert Kirby
Harpsichord - Francis Monkman
Synthesizer - BJ Cole
Trumpet - Crispian Steele-Perkins
Cello - Sue Shepherd
Viola - Brian Hawkins
Violin - Andy Babynchuk, Roy Gillard
Violin [Electric Violin] - Graham Preskett
Drums - Laurie Jerryman (tracks: A4, B3), Mike Giles
Percussion - Tristram Fry
Percussion [Cheng] - BJ Cole

Arranged By - Robert Kirby
Producer - BJ Cole
Engineer - David Baker, John Mackswith & Bob, Peter Gallen, Roger Wake