*** LP ： Italy / 97 / Tenth Planet / TP032 ***
■　コンディション　■
A- / A
SPSE ; 底割れジャケット底に7cmほどの割れがあります（綺麗に割れているので、ある程度の修復は可能でしょう）。
ジャケットにはそれ以外のダメージはなく、中古としては上々のコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては上々のコンディションです。
限定1000枚、これは「No.625」です。
【ラビリンス8001】

Peter HowellとJohn Ferdinandoは'60s後半から'70s前半のイギリスで、AgincoutやIthacaなど珠玉の名作を人知れずリリースした伝説の人たちで、これは彼らの記念すべき第1枚目(69年)。
PeterとJohnがまず始めたことは、Peterの自宅の2階を簡易スタジオ化し宅録に耽ることだったそうです。
2トラックの機材を難度も重ね録りして出来上がった作品を地元の劇場に持っていったところ評判が良く、アマチュア演劇の「鏡の国のアリス」の劇中音楽の制作依頼を受けたそうです。
劇中で使用され無かった音源もあったため、来客用に配られれたのが本作です。
内容はルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」で、曲間にアリスや登場人物の台詞が入っています。
音楽の方は、後のAgincourtやIthacaに通ずる、可憐で、無垢で、美しくも切ない英国アンダーグラウンド・サイケ・フォークの理想郷サウンド！
牧歌的な暖かい感触の手作りサイケデリック･フォークで、2人はオルガン、鉄琴、縦笛、各種エレキ・ギター、ベース、マンドリンなど様々な楽器を駆使していますが、要所要所で上手く使い分けられていて音はとてもシンプル実に心地いいものです。
語るように歌う曲もセンスも最高です。