*** LP ： UK 1976 / Broadside / BRO ST 117 ***
■　コンディション　■
A- / B+
ジャケット：非コーティングのぺらジャケットです。正面右上隅1.5ｃｍほどの小さなこすり跡、小さな書き込みを消し込んだ跡のようです。白地の裏面軽微な薄シミ、薄汚れが少々。全体にややB+寄りながらぴんとしており、しっかりとした良品です。
ディスク：レーベルは片面のみ微細なヒゲが1少々。盤面はわずかな使用感のみ。ざっと全編試聴しました。A面はごくわずかなノイズ感のみで極めて良好。B面はところどころで細かなチリプチやプツ音。またB4ではちょっと目立つノイズが入ります。B+評価としましたがA-寄りの良品です。実際の音源でご確認ください。
マトリクスは手書きでA1/B1（"1"は点に近い短いもの）。
8ページのブックレット付属。
内袋は穴あき白（パテントno.無し）が付属。

ジョン・レイヴンの76年ソロ作「ハーヴェスト」。
ジョン・レイヴンは古くからNic Jonesをはじめとした錚々たるアーティスト達とコラボレーションを重ねてきたフォーク･シンガーです。またお兄さんのMichael Ravenとの連盟作でも有名ですね。
そんなジョン・レイヴンが満を持して（？）フォークと言うよりもシンガー・ソングライター作品と呼ぶべき素晴らしいアルバムを創り上げました。
これがすごいのなんのって！！
ニック・ジョーンズがシンガー・ソングライター作品を残したらこんな感じになっただろうなとか、タウンズ・ヴァン・ザントが英国人だったら絶対こういうアルバムを作ったに違いないとか、ついつい色々なことを考えてしまいます。
Barry Dransfieldのソロ作にも通じる芳醇で滋味に溢れたヴォーカルがまず文句なし。さらにトラッド風味をふんだんに取り入れた曲がまたよし。さらに曲ごとの音作り、アレンジが素晴らしいのです。そしておおげさでなく全曲聴きどころと言ってもよいぐらいの完成度の高さ！
演奏は自身のギター／ダルシマーの他はバックに2人付くだけ・・・、と書くとやたら地味な作品に思えるかもしれませんが、これがさにあらず。自身も優れた作品を残しているナイジェル・マズリン・ジョーンズが全面参加して、エレクトリック・ギターその他で素晴らしいバッキング（おそらくアレンジも）を聴かせてくれます。彼の参加がこのアルバムをシンガー・ソングライター作品の名作たらしめたと言ってもいいでしょう。
たぶん未だ未CD化の秘境作であり近頃はぜんぜん出てこないレア盤です。
強力大推薦盤！！

英国オリジナル盤。8ブックレット付属の完品。

試聴曲は現品からの取り込み音源です。
A1 Factory Girl 4:37
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A2 City Song (Requiem) 6:22
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A3 Spare Parts City 2:32
A4 Smoke And Fire 6:37
A5 Harvest 6:03
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B1 City Song (1) 4:02
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B2 Circles 4:47
B3 Old Tom 4:25
B4 Shadows 4:45
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B5 Down The Way 3:12
B6 Hawk 6:25
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Jon Raven : Voice, Guitar, Dulcimer
Nigel M. Jones : Six String Guitar, Twelve String Guitar, Bass, Electric Guitar, Bongos
Dave Oxley : Fiddle, Bowed Psaltery
David Weir : Production