*** LP ： Japan / 77 / CBS Sony / 25AP 356 ***
■　コンディション　■
B+ / A
ジャケットは非コーティングの淡いクリーム色のため全体に経年の薄い汚れがあるので「B+」にしましたが、リングウエアや抜けなどはありません。
盤面にはひげが数本ありますが気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
帯（経年の薄い汚れはありますが破れはなし）と4ページのライナー、歌詞・対訳を付属しています。

ハウディー・ムーン（Howdy Moon）を経て発表された、ヴァレリー・カーターの77年のソロ・デビュー作です。
LAポップ及びAORという側面もありますが、本格的な女性シンガー・ソングライター物として聴いても納得の素晴らしい出来です。
リトル・フィート（Little Feat）一派をはじめとした西海岸の腕利きたちが全面サポートする完璧なお姫様仕様。
ローウェル・ジョージだと思われる宙を舞うようなドリーミーなギター・ソロが印象的な、ちょっとメローなA-1「Ooh Child」を筆頭に、聴きどころ満載のアルバムです。
なかでも格別なのはローウェル・ジョージがプロデュースした、アルバム・タイトルにもなっているバーバラ・キース作のB-1「A Stone's Throw Away」とB-2「Cowboy Angel」でしょう。
特にB-1「A Stone's Throw Away」は、別れた女（Barbara Keith）の曲を新しい女（Valerie Carter）に歌わせるってのは、男としてはサイテ〜……なんだけど、バーバラ・キースのオリジナル・ヴァージョンではギュインギュインのハード・スワンプだったのに対し、ヴァレリー・カーターにはぐっとテンポを落としたバラードちっくに、LAスワンプの残り香を感じさせるネチッこさを演出しており、お見事の一言です。
それに続くB-2「Cowboy Angel」では、ジョン・セバスチャンのハーモニカが心に染み、70年代前半のSSWファンの見逃すわけにはいきませんね。
ジャケットはUS盤と同じ使用で、帯と歌詞・対訳も付いた日本盤でどうぞ。
【収録曲】
A-1 Ooh Child Written By S. Vincent
A-2 Ringing Doorbells In The Rain Written By R. Koss, V. Carter
A-3 Heartache Written By I. Ulv, L. George
A-4 Face Of Appalachia Written By J. Sebastian, L. George
A-5 So, So, Happy Written By S. Scarborough
B-1 A Stone's Throw Away Written By B. Keith, D. Tibbles
B-2 Cowboy Angel Written-By L. George, V. Carter
B-3 City Lights Written-By A. McKay, F. White, L. Dunn, M. White, V. White
B-4 Back To Blue Some More Written-By W. Payne, L. George, V. Carter
【クレジット】
Producer, Engineer George Massenburg
Co-producer Lowell George, Maurice White
William Payne
Lowell George
Jeff Porcaro
Bob Glaub
Fred Tacket
Samuel Clayton
Charles Rainey
John Hall
Ernest Watts
Tom Jans
Herb Pedersen
Mike Utley
John Sebastian
Jackson Browne
Oscar Brashear
Mike Harris
Louis Satterfield
Don Myrick
David Campbell
Larry Dunn
Al McKay
Verdine White
Fred White
Andrew Woolfolk
Jerry Peters
Skip Scarborough
George Bohannon
Paul Barrere
Colin Cameron