*** LP ： USA 1972 / Vermillion / V1972W ***
■　コンディション　■
B- / B / SESP
ジャケット：上辺10cm、下辺8割方が割れています。背表紙は薄擦れのみ。表面は表裏とも薄擦れ、薄汚れが出ていますがまずまずの印象。
ディスク：ヒゲが出ており、盤面も細かな擦れや薄い擦り傷がけっこうあります。試聴したところサーフェスノイズやチリプチは普通に出ますが、大きな周回ノイズはありません。普通に鑑賞するには問題ないレベルかと思います。ただし美品をお探しの方は避けてください。

リンク・レイのお兄さん、ヴァーノン・レイの唯一ソロ作。
自主制作でライヴの会場で手売りされたのみという事情から、スワンプファン、SSWファン垂涎の激レア盤としても知られています。
内容も素晴らしいのでまさに「幻の名盤」と呼ぶにふさわしいアルバムです。
ジャケットの写真そのままのいかにも自主フォークらしい静謐で美しいバラードから、リンク・レイのダーティーなギターが唸る重厚なスワンプナンバーまで、どれも高水準でため息モノの出来です。
録音はかの"Wray's Shack 3 Tracks"。70年代初期に発表されたスワンプ期リンク・レイの作品やMordecai Jonesでおなじみ、メリーランドの農場の鳥小屋を改造したスタジオです。プリミティブな音が最高のスワンプ臭を発散させています。
ヴァーノンのヴォーカルはトニー・ジョー・ホワイトにも通じるドスの効いた男の哀愁を感じさせるもので、フォーキーな曲、スワンプ臭むんむんの曲ともに実に味のある芳醇な世界を醸し出しています。
まさに「幻の名盤」の名に恥じない逸品です。
めったにマーケットには出てこないと思います。この機会をお見逃しなく！

1. Facing All The Same Tomorrows
2. God Is Color Blind
3. Reaching Out To Touch
4. Lonely Son
5. Tailpipe
6. Faces In The Crowd
7. When I Start Drinking
8. Prologue #1
9. Underneath The Sycamore Tree
10. Prison Song