*** LP ： USA / 70 / Ampex / A-10109 ***
■　コンディション　■
B- / B
SOC ; 表ジャケット左下に直系5cmほどのプロモ・シールが貼ってあります（レーベルは通常の青レーベルです）。
SPSE ; レコード取り出し部分上部に8cmほどの割れ、底抜けはありませんが、天と背にはひび割れのようなダメージや擦れがあります。
RW ; ジャケット表裏に薄いリングウエアと擦れがあります。
TOC-I ; 裏ジャケットに3箇所、2cm×1cmほどのシールを剥がしたような痕があります（剥がれはなく、乾いた糊が軽めに付着している程度です）。
負ダメージを羅列したのでジャケットはさぞかし悲惨と思われるでしょうが、リングウエアや擦れは非コーティングのジャケットとしては大きなものではありませんし、天と背にはひび割れもジャケット表裏にダメージを与えおらず、ジャケット表裏に限っての評価なら「B+」です。
盤面にはひげが多数あって使用感があるのと米国盤によくある紙擦れがあるので「B」としましたが、時折チリ・ノイズこそ拾いはするものの、鑑賞には支障ありません。
歌詞付き内袋付属（底が6cmほど破れています）。

美麗なジャケットが印象的なシェリル・ディルチャー（Cheryl Dilcher）が70年にAmpexから発表した1stです。
1970年のAmpex盤ということでジェシ・ウィンチェスター、トッド・ラングレンの「Runt」なんかと品番も近く、マニア心をそそられるアイテムでもありますし、Ampex倒産後一度も再発されていない「悲運のアルバム」です。
内容はポップスよりの女性SSWアルバムですが全編バンド編成による演奏で、清楚な歌声、美しいアコギの音色、60年代気分を残しているバックの演奏、特にフルートが効果的に使用されている曲が特に印象的です。
全体に明るくきらきらとした美しさに包まれていると、文字通り「心を洗われる」というのはこういうことかとつくづく思いますね。
また時おり見せるわずかにアシッドな香りが良いアクセントにもなっています。
英国女性SSWにも通ずる香りもあり、時にアーシーに、時にお洒落でポップなシェリルの歌声と魅惑的なジャケットがこのアルバムの全てでしょう。
また、若かりし頃のベット・ミドラーがバック・ヴォカル（これが素晴らしいのです！）で参加していることでも有名です。
なかなか出てこないレア盤です。
コンディションにやや難ありの特価、お見逃しなく。
【収録曲】
A-1. A Better Day 3:44
A-2. Mercy Dear Lord, Mercy 2:35
A-3. Three Wishes 2:40
A-4. Richard Never Cries 2:46
A-5. Do I Have To Wait Very Long 3:30
A-6. Song By A Bird 3:25
A-7. Music Box 0:30
B-1. How I’d Like To Go Home 3:18
B-2. Cotton Joe 2:50
B-3. Little Miss No One 2:33
B-4. Happy Times 2:30
B-5. Goodbye 3:58
B-6. Save The World 3:45
AllSongs Written And Sung By Cheeyl Dilcher
【参加ミュージシャン】
Cheeyl Dilcher ; Guitar, Vocals, Harpsichrd, Piano
John Adelson ; Lead Guitar, Organ, Harmonica
Wayne Achey ; Drums
Mario Garcia ; Congas, Drums, Bongos
David Smith ; Flute
Dave Wagner, Lane Emley ; Bass
Amedeo Borsetti ; Electric Piano, Organ
Bette Midler, Jim Turner ; Voices
Produced By Johnny Dee For Jeff Barry Enterprise Inc.