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Man (feat. John Cipollina) / Maximum Darkness (UK Mat-2)

Man (feat. John Cipollina) / Maximum Darkness (UK Mat-2)の画像

SOLD OUT

管理番号 3L-01552
在庫数 SOLD OUT
*** LP : UK / 75 / United Artists / UAG 29872 ***
■ コンディション ■
A / A
ジャケットは軽い角打ちばかりかコーティングに浮きもない、中古としてはこれ以上は望めない最高のコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としてはこれ以上は望めない最高のコンディションです。
マトリックスは【A-2U // B-2U】。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属(破れなし)。

ウェールズが誇る名バンド、マンの75年の大傑作で、彼等が大ファンだったクイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィス(Quicksilver Messenger Service)のジョン・シポリナ(John Cipollina)が全面参加した悶絶のライブです。
中心メンバーのデューク・レナード(Deke Leonard)はインタビューで「『Maximum Darkness』は夢の実現だった」と語っているほど、彼等はデビュー前からグレイトフル・デッド(Grareful Dead)やQMSの大ファンだったそうで、手記の3枚目あたりまではシスコ・サイケの影響が顕著です(私個人はシポリナ・マニアにして中途半端なデッドヘッズなので、物足りませんが)。
今でも現役のウェールズの誇りであるマンは(特に日本では)知名度こそあれ、サイケデリック・ロックでデビューし、その後はプログレになったり、パブ・ロックになったりとアルバムごとに音楽性が変わるし、メンバーの出入りもカンタベリー並みに激しいアメーバーの様なバンドのため、きちんバンドの全体像が紹介されたことは皆無と言ってもいいでしょう(かくいう私も把握していません)。
基礎知識ですが、特にヨーロッパでは「サイケ」は「プログレッシヴ」に分類されることが多いですし、そもそも「プログレッシヴ」は「サイケ」から派生した一音楽形態ですし(Pink FloydやYESに顕著ですね)、総人口が横浜と同じくらいという彼らの地元ウェールズでのライブはパブが中心だったでしょうから、「サイケ」なのか「プログレ」なのか「パブ・ロック」なのか分からないというのは的外れでもないのでしょう。
さて本作のメンバーは、中心人物のミッキー・ジョーンズ(Micky Jones)とデューク・レナード、ヘルプ・ユアセルフ(Help Yourself)から加わったマーティン・エース(Martin Ace)、日本ではロックパイル(Rockpile)で広く知られるテリー・ウイリアムス(Terry Williams)にゲストとして全面参加しているジョン・シポリナの5人編成です。
ジョン・シポリナとの出会いは74年のマンのアメリカ・ツアーだそうで、ウインターランドのステージに客演してもらい意気投合、英国でのライブを誘ったところ快諾したとのことです。
本作にはQMS時代のA-2「Codine」とA-3「Babe I'm Gonna' Leave You」が収められていますが、QMSのオリジナル・アルバムには未収録で映画『Revolution』のOST盤に収録、マンのメンバーがこの2曲を一緒に演奏したいと言ったらジョン・シポリナが感激したという裏話もあります。
また本作が「75年のライブ」であることは個人的には重要で、この年QMSは71年初頭に脱退したジョン・シポリナも参加して再結成してアルバムを発表し、全盛期にも迫る狂熱のライブを行なっていました(残念ながらライブ音源はトレードの世界でしか出回っていません)。
そこそこ知られているアルバムにもかかわらず、しっかりしたレコード評を読んだことがないので(むしろプログレ方面からの的を得ていないものがほとんどです)、各曲の印象を記しておきます。

A-1「7171-551」 (11:05) ; (デューク・レナードが73年に発表した1stソロ『Iceberg』に収録)
イントロからジョン・シポリナの脳味噌直撃電撃ギターが唸りを上げる英国の伝統音楽ハード・ブギーで、トリプル・ギターとコーラスが見事に嵌っており、ドカドカとリズムを刻むリズム隊も超強力です。アレンジに何の捻りもなく、憧れのジョン・シポリナとのギターバトルを無邪気に楽しんでいる様子がストレートに伝わってきて爽快。マンを聴きこんだことがないのでミッキー・ジョーンズとデューク・レナードのギターの特徴は判別できないのですが、ワウワウを効かせまくったり、王道英国ハードロック的リードを弾いたりと長尺のギター・ソロ回しもあって、英米問わずサイケやハード・ロックが好きな方にはたまらない演奏です。
A-2「Codine」 (7:40) ; (QMS参加のOST盤『Revolution』に収録)
バフィー・セント・メリーのオリジナルで、米国ではフォークからサイケまで幅広くカヴァーされている名曲を「泣き」も交えたジョン・シポリナの脳味噌直撃電撃ギターが唸りを上げますが、ジワジワと細胞に浸透してくる粘り気は英国特有のものですね。
A-3「Babe I'm Gonna' Leave You」 (6:30) ; (QMS参加のOST盤『Revolution』に収録)
レッド・ツェッペリンのカバーが非常に有名な曲ですがオリジナルはボブ・ディランやジョーン・バエズらに絶大な影響を与えたモダーン・フォークの巨人にしてギターの達人エリック・ダーリンがポール・ベネットと書いた曲で、エリック・ダーリンが61年に発表した超弩級の名盤『True Religion』に「St. John’s River」として発表されました。その曲を翌62年にジョーン・バエズが「Babe I'm Gonna' Leave You」取り上げたことで米国では広く認知されました。ZEPが必要以上にスローテンポにアレンジして仰々しくカバーしているのに対して、ここでの演奏はオリジナルに敬意を払いつつもモダーン・フォーク的(あるいはフラワー・ポップ的)なコーラス・ワークを重視した誠実なもので、映画『Revolution』公開当時(68年)の雰囲気を上手く引き出した、フラワー気分のアシッド・フォーク・ロック的な演奏になっていて、マンのメンバーがいかにジョン・シポリナを敬愛してやまないかを確認できる微笑ましいものです。
B-1「Many Are Called, But Few Get Up」 (13:40) ; (71年のスタジオ4作目『Do You Like It Here Now Are You Setting In Alright』に収録)
オリジナルを収録したアルバムはプログレ・ファンにも人気のある名盤で、普通の英国ロック好きには最もとっつきやすい曲かな。イントロでの幻想的なギターに始まり、リズム・セクションが加わるとタイトなリズムに美しいコーラスの印象的なテーマを奏で、ギターパートに入ると走り出しそうなリズムの上をワウワウが唸った後、永遠に続くかのように執拗に1コードを刻みまくるギターがクルクルと空高く舞い上がる極めて中毒性の高い演奏で、プログレ・ファンよりもむしろ英米問わずサイケやハード・ロック、そしてクラウト・ロックが好きな方にはたまらない演奏になっています。
B-2「Bananas」 (11:20) ; (72年の傑作アルバム『Be Good To Yourself At Least Once A Day』に収録)
この曲のオリジナルを収録したアルバムはプログレ・ファンにも人気のある名盤ですが、コロコロと曲調を変える楽しい曲でマンやヘルプ・ユアセルフも参加している超名盤『Christmas at the Patti』あたりと通ずるユルサがたまりません。全編でたなびくような秀逸なリズム・ギターと交互にリードを分け合う2本のギターの絡みは正に夢心地で、あるようでない、ないようであるメリハリはやはり中毒性の高いものです。

それほど詳しくはないのですがフォークを含めウェールズの音楽には英国の他の国よりもマッタリ、のんびりしている印象があるのですが、本作ではマンの資質と憧れのジョン・シポリナの資質が見事に融合した奇蹟の名盤ですね。
もっとも「マッタリ、のんびり」感に魅力を感じない人には、単なる垂れ流しの冗長な演奏にしか聴こえないでしょうが。
個人的には全面降伏、大絶賛の名盤です。
【収録曲】
A-1 7171-551 (Deke Lenard) 11:05
A-2 Codine (Buffy St. Marie) 7:40
A-3 Babe I'm Gonna' Leave You (Darling/Bennett/Bredon) 6:30
B-1 Many Are Called, But Few Get Up (Martin Ace/Clive John/Micky Jones/Derek Lenard/Terry Williams) 13:40
B-2 Bananas (Micky Jones/Phil Ryan/Terry Williams/Clive John) 11:20
【参加ミュージシャン】
Micky Jones--Guitars, Vocals
Deke Leonard--Guitars, Vocals
Terry Williams--Drums, Percussion
Martin Ace--Bass, Vocals
John Cipollina--Guitars, Vocals

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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