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Dougie MacLean / Snaigow

Dougie MacLean / Snaigowの画像

SOLD OUT

管理番号 3L-01565
在庫数 SOLD OUT
*** LP : UK / 80 / Plant Life / PLR022 ***
■ コンディション ■
B+ / B+
RW ; ジャケット表裏に薄いリングウエアがあります。
抜けはないのですが4辺に擦れがあり、また純白の部分に経年の焼けがあるので、ジャケット全体の評価を「B+」にしました。
盤面には薄いひげが散見されるのと薄い紙擦れがあるので「B+」にしましたが、聴いた限り気になるノイズは拾いませんでした。
マトリクスは【A-1 // B-1】。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属(破れはありませんが、3cm四方の赤い判子が一箇所押してあります)。

スコットランドの重要SSWダギー・マクレーン(Dougie MacLean)が80年に発表したソロ2作目です。
ダギー・マクリーンはタナヒル・ウィーヴァーズの立ち上げに参加し、Andy Roberts とのデュオで「Plant Life 」から78年にデビューし、翌79年のソロ・デビューと後発組ですが、現在でも自分のレーベルからコンスタントにアルバムを発表しています。
日本での知名度はイマイチですがスコットランドでは絶大な人気を誇り、デビュー作のアルバム・タイトル曲「Caledonia(カレドニア……スコットランドのラテン語名)」は数あるスコットランドの愛国歌の1つで、度々スコットランド国歌の候補にも上がっているそうです。
私も80年代には新作が出るたびに購入していましたが、「いいな」とは思いこそすれ愛聴盤になることはありませんでした。
当時アーニー・グラハム(Ernie Graham)の良さはわかっても、こうした滋味に満ちたアルバムの本当の良さを分るようになるということは、歳を取るのも悪くないな〜とつくづく思っております。
近年のアルバムまではフォローできていませんが、80年代のダギー・マクレーンはどれを聴いても間違いありません。
ダギー・マクレーンは楽器の腕も相当達者で、80年代初頭からはギターやフィドル、キーボードやパーカッションも自分で演奏してアルバムを完成させるようになるのですが、本作はバンド演奏であることが重要です。
後年の完全なる一人多重録音のアルバムもバンドを従えた本作も、演奏はあくまでもダギー・マクレーンの歌を引き立てるためのもので、繊細なアコースティック・ギターと哀愁に満ちたフィドルなどの演奏は切なく、ちょっと高めで透明感のある歌声に独特の気品や哀愁ともあいまって、アルバム全編を貫くちょっぴりノスタルジックな雰囲気がたまりません。
本作には10曲収録されていて、共作を含めて7曲がダギー自身のペンによる曲、2曲がトラッド、1曲が他人のカヴァーですが、クレジットを見なければオリジナルとトラッドの違いに気づかぬほど、自作曲にトラッドの香りが漂っていいます。
オープニングのA-1「Rolling Home」は哀愁の弾き語りナンバーで木霊のようなフルートとキーボードにさり気ないコーラスに引き込まれてしまいます。
A-2「King’s Command」も哀愁ナンバーでお得意のフィドルが登場し、アーニー・ギラハムの「Belfast」にも負けない情緒を盛上げます。
後年ダギーは自分のフィドルに焦点を当てたアルバムを発表しますが、A-3「Mill Brae/Lassies, Trust In Providence/Bonnie Isle O’ Whalsay」のようなダンサブルな曲でも大活躍します。
その後も、バンド編成ならではのフォーク・ロックA-4「Northern Cowboy」、有名なトラディショナルB-2「Heiland Harry」(思わずウィッシュボーン・アッシュを思い出してしまった哀愁フォーク・ロックの名演です!)といった様々なタイプの曲を奏で、そして哀愁のフィドルにグッときてしまう弾き語りナンバーB-5「Loch Tay Boat Song」で締めくくるというアルバム全体の構成も実に見事です。
弾き語りの英国(特にスコットランドやアイルランド)SSWは時に重くなりすぎることが多いのですが、ダギー・マクレーンのアルバムは等身大で穏やかなヴォーカルもあってか、ニック・ジョーンズ(Nic Jones)あたりが好きなSSWファンにも受け容れられることでしょう。
行った事もないからわからないのですが、きっと「スコットランドの朝」もしくは「スコットランドの午後の木漏れ日」の中で紅茶を飲みながら聴いたら、タマランのでしょうね。
大推薦!
【収録曲】
A-1. Rolling Home (MacLean)
A-2. King’s Command (MacLean/Stewart/Hadden/Sutherland)
A-3. Mill Brae/Lassies, Trust In Providence/Bonnie Isle O’ Whalsay (Trad)
A-4. Northern Cowboy (MacLean)
A-5. Back To The Island (MacLean)
B-1. Silently Sad (MacLean)
B-2. Heiland Harry (Trad)
B-3. Ye Banks And Braes O’ Bonnie Doon (Burns)
B-4. John McColl’s Reel/Alex Campbell’s Reel (J Scott Skinner/MacLean)
B-5. Loch Tay Boat Song (MacLean)
【参加ミュージシャン】
Dougie MacLean ; vo, g, fiddle, viola, bakuz
Donald MacDougall ; g, vo
Alan Roberts ; g, 5 string banjo
Martin Hadden ; b, crumar e-p
Andy Richards ; Yamaha CS80, mini moog
Kenny Hadden ; wooden flute
Producer Nigel Pegrum
Sleeve Illustration Niek Welboren

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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