James Blood (James Blood Ulmer) / Tales Of Captain Black SOLD OUT 管理番号 3L-01804 在庫数 SOLD OUT *** LP : USA / 78 / Artists House / AH 9407 *** ■ コンディション ■ A- / A- ジャケットは淡いクリーム色の部分にぼんやりとした経年の汚れがありますが、角打ちや抜けなどのダメージはありません 表ジャケット右下に10cmほどの引っ掻いたような痕(破れなどはなし)があります。 蛇足ですが、再発CDでは見られないP-Funkのジャケットような内ジャケットのイラストが愉快です。 盤面にはひげが数本と薄い紙擦れがあり使用感があるので「A-」にしましたが、聴いた限りノイズは拾いませんでした。 イラスト、楽譜、ハーモロディック・ギター音譜、略歴などの載った楽しい8ページのブックレットを付属しています。 ジェームズ・ブラッド・ウルマーのデビュー作で、師匠のオーネット・コールマン(Ornette Coleman)がプロデュースであると同時にサックスを片手に全面参加しています。 最初に結論を申し上げますと、本作発表直後にレーベルが倒産したためかなりレアな1枚ですが、「疑いなくウルマーの最高傑作」と断言します。 ジェームズ・ブラッド・ウルマー(James Blood Ulmer)が注目を集めたのは「Jazz」方面からではなく、「Punk / No Wave」の流れからだったと記憶しています(思い切り、リアルタイムで動向を気にしていました)。 日本でも脚光を浴びたのは、ソロ名義『James Blood Ulmer / Are You Glad To Be In America?』かリーダー作『Music Revelation Ensemble / Music Revelation Ensemble』だったのは間違いありません。 んでもね……それ以前にデビュー作があったと一部では大騒ぎになったんだった! 実はその時点で「レーベル(Artists House)が倒産」していたため、本作は当時でも「幻の1枚」だったのですが、そんなマニアックな視点をおいておいても、本作のミクスチャー指数は沸点を越えています! 順序が逆になりますが、オーネット・コールマンというと「ハーモロディクス」なる理論を楯に「難解なことをしちょる」と思われるでしょうが、1960年の名盤『Free Jazz』では右チャンネルと左チャンネルで別のカルテットが好き勝手に演奏するというコンセプトがあるのかないのか分らないヘッドホーンで聴いていると頭がクラクラする名盤(どっちのチャンネルだか忘れたが、エリック・ドルフィーが素晴らしい)、「ピ〜ヒャラ、ピ〜ヒャラ」と聴いているだけで脳味噌が耳からとろけ出す1973年の世界遺産的超名盤『Dancing In Your Head』、1988年にはアシッド・ロックのカリスマたるグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアを迎えた弩級の名盤『Virgin Beauty』といった、マイルス・デイヴィスみたいに時代に捉われることのなく(もしくは、敏感に反応したのかな?)、一貫して感覚的な傑作を残してきた巨人です! 「感覚的」と書いたのは、「ハーモロディクス理論」なんてものに惑わされずにオーネットの音楽に「乗れるか・乗れないか」なわけでして(ロックでのその極めつけは、グレイトフル・デッドでしょう)、極めてサイケデリックなわけでございます。 さて本作はそのオーネットの愛弟子である、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー(James Blood Ulmer)の初リーダー作でございます。 先述のように「レーベル倒産」のために私が本作を知った時には市場から消えており、今でも一般的には傑作とされるラフ・トレイドの諸作で満足していましたが、知り合いからもらった本作のカセットを聴いた時の衝撃は忘れられません。 端的にいうと、「ラフ・トレイドの諸作」ではゴスペル色が強すぎちゃうのですね(100%音楽的嗜好の問題です)。 一方の本作は、や〜痛快! ロック筋からは「ジミ・ヘン直系」とも評されるウルマーの黒くてぶっといグルーヴの固まりのようなギターのカッティングを、ブーチー・コリンズも真っ青な弩級のファンク・ベースをかますジャマラディ−ン・タクマ(Jaamaladeen Tacuma)と、オーネットの親バカには目を瞑ろうなオーネット・コールマンの息子のデナード・コールマン(Denardo Coleman)のドラムがうみ出す「ズレ」の妙としかいいようのないリズム隊が支え、先述のように感覚的なオーネットが「ピ〜ヒャラ、ピ〜ヒャラ」とポップに、呑気に、お囃子のように吹きまくっています……さよか!、オーネットを「ポップ」として聴くと、ものすごくチャーミングなんだな! 60年の『Free Jazz』からしてサイケデリックだし(ステレオ録音という認識は、アルバム時代になるまで浸透していなかったのは常識です)、タイトルからしてサイケな73年の『Dancing In Your Head』、そして88年にはグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアを迎えた『Virgin Beauty』と各ジェネレーションに愛聴盤を残してくれたオーネット…… とっとっと、ここでの主役はジェームズ・ブラッド・ウルマーのソロ・デビュー作! オーネット師匠も自身の出世作である世紀の名曲「Lonely Woman」のフレーズをサービスしちゃうほどだし、その後の交流も重ねれば、ジェームズ・ブラッド・ウルマーをよっぽど可愛がっていたのでしょう。 演奏の迫力という点では強烈なメンバーを従えた『Are You Glad Be America?』に軍配を上げますが、灰汁の強いヴォーカルで誤魔化しているような気がしてならず、師匠オーネットに委ねてギター1本で勝負しているところが「潔い!」本作こそ、ジェームズ・ブラッド・ウルマーの最高傑作と断言します! A-1「Theme From Captain Black」に針を落とした瞬間、60年代後半の「ジミヘン+スライ+マイルス」をも蹴散らす演奏に「即死」必至です。 ジャズ・ファンク、ジャズ・ソウル……なんじゃ、それ? ゴタゴタ言わずに、本盤を聴け! 「(本人たちにも)計算できない絶妙なズレ」! 「地に足の付いていない独特の浮遊感」!! ラスト2行で、本作の全てを語りつくしています。 【収録曲】 A-1. Theme From Captain Black 3:14 A-2. Moons Shine 3:51 A-3. Morning Bride 4:57 A-4. Revelation March 4:33 B-1. Woman Coming 3:37 B-2. Nothing to Say 4:12 B-3. Arena 4:23 B-4. Revealing 4:41 【参加ミュージシャン】 James "Blood" Ulmer ; Guitar Ornette Coleman ; Alto Sax Jaamaladeen Tacuma ; Bass Denardo Coleman ; Drums ※ご注文商品の発送は、毎週水曜日、土曜日に行っています。 ※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。 ★ご注文受付のメールが届かない場合 ご注文後通常は数分以内に「ご注文ありがとうございます」という自動メールが届きます。このメールが届かない場合はサイトの「お問い合わせ」からお電話番号を添えてその旨ご連絡ください。 ご登録いただいたメールアドレスの入力間違いか、受信拒否設定をされていることが原因のことが多いです。 またまれにスマートフォンのキャリアメール(docomo.ne.jp, ezweb.ne.jp, softbank.ne.jp等)宛のメールが届かないことがあります。 この商品について問い合わせる この商品を友達に教える 買い物を続ける ツイート この商品をログピでつぶやく Yahoo!ブックマークに登録する はてなブックマークに登録する