*** LP ： USA 1971 / RCA / LSP-4641 ***
■　コンディション　■
B+ / A / CO
ジャケット：でっかいタイミングシート。右下カット。軽い擦れが出ていますがA-寄りの良品です。
ディスク:ほとんど使用感のない美品。
Dynaflexのぺらぺら盤です。Dynaflexオリジナル・カンパニー内袋付属。

ジャズ・ピアニストのジェーン・ゲッツがマザー・ヘン名義で発表したSSWソロ作で、なんとも言えず味わい深い1枚です。
最初に……濃い顔に仰け反りますが実は整った顔をしていて、マリア・マルダーあたりに共通するちょっとエキセントリックな歌声です。
多分、日本ではジャズ方面での方が知名度は高く、チャーリー・ミンガス、スタン・ゲッツ、ローランド・カークなどと共演したピアニストで、LAのスタジオ・ミュージシャンとしてジョン・レノンやリンゴ・スターのアルバムにも参加するなどロック・フィールドでも活躍したミュージシャンなのですね。
クラブ・ブーム以降では、ユージン・マクダニエルズの大人気アルバム『Outlaw』でピアノやエレピを弾いているが彼女です。
ジャケットの雰囲気はトム・ウエイツの1stにも通ずるものがあり、ティーカップ片手におもむろにピアノへ向か良そうな姿がたまらんですね。
演奏は、基本的にマザー・ヘンのピアノの弾き語りでアコースティックな手触り感いっぱいの楽曲で、繊細な音楽をサポートするのは、ダニー・クーチ、リー・スクラー、ラス・カンケルのセクションのメンバーに加え、クラレンス・ホワイト、ジェリー・シェフ、スニーキー・ピートらが名を連ねています。
ジャズ出身のマザー・ヘンですがジャズ色はなく、リリカルなピアノとコケティッシュで悲哀のあるヴォーカルで、郷愁を誘うメロディを紡いでいきます。
ピアノ系女性SSW作品が好きな人なら必携です。

Mother Hen (Jane Getz) : piano, organ, pump organ, harpsichord, vocals
Clarence White : acoustic guitar
Jerry McGee : acoustic & electric guitars
Danny Kootchmar : acostic guitar
Sneaky Pete Kleinow : pedal steel guitar
Jerry Scheff : bass
Jamie Faunt : bass, vocals
Lee Sklar : bass
Russ Kunkel : drums
Ronnie Tutt : drums
David Campbell : violin
Emil Richards : slide whistle, jew’s harp

A-1 Sing Evermore
A-2 My Granny’s Face
A-3 Goodbye Old Razzle Dazzie
A-4 Lookout Charlie
A-5 Man From Aberdeen
B-1 Amrerica The Landlords Dream
B-2 Naked King
B-3 He’s Alive And Remembers
B-4 Old Before Your Time
B-5 Passage Back