*** LP ： UK / 91 / Band Of Joy / BOJLP 200 (2LP) ***
■　コンディション　■
A /A
ジャケットには角打ちや抜けなどのダメージはなく、新品としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげが数本あって若干の使用感があるので「A-」にしましたが、気になる擦れなどはなく、聴いた限り気になるノイズは拾いませんでした。

ヤードバーズのジェフ・ベック加入直後の65年から解散直前の68年までのBBC放送用音源を収録したアルバムです。
モノラル録音中心ですが、この時期にはまだ英国にはAMしかなかったそうです（ピーター・バラカンの著作で知りました）。
「3大ギタリスト」と称されるエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが在籍したヤードバーズですが、本作にはクラプトン在籍時の音源は収録されていません。
これは単純にクラプトン期はBBCにテープが保存されていなかったようで、付加えればジェフ・ベックとジミー・ペイジが同時に在籍していた時期には出演していないようです。
本作を聴いた時の衝撃は、今でも忘れません。
というのも、「3大ギタリスト」「英国ロックの礎」的な賛辞こそあれ、権利の関係からまともなオリジナル・アルバムは残していないし（個人的見解）、活動中の方向性が一貫していない、脱退・解散後のメンバーの進んだ道もバラバラだったからです。
それが本作ではブルースに拘らない迷いのないシンプルでストレートな演奏を披露しており、一発で「ヤードバーズに対する疑念」を払拭してくれました。
聴きどころは二つ。
1) 純粋なまでにブルース信奉者だったクラプトン期の曲を、ジェフ・ベックが多数演奏している点。
2) ジェフ・ベックとポール。サミュエル・スミスが脱退してからの曲想やサウンドの極端な変化。
かえすがえすも、決定的なスタジオ作を残せなかったことが残念です。
【収録曲】
= Rcorded 20.3.65. =　　A-1 I Ain't Got You　　A-2 For Your Love　　A-3 I'm Not Talking
= Rcorded 5.6.65. =　　A-4 I Wish You Would　　A-5 Heart Full Of Soul　　A-6 I've Being Wrong (aka I Ain't Done Wrong)
= Rcorded c.8.65. =　　B-1 Too Much Monkey Business　　B-2 Love Me Like I Love You　　B-3 I'm A Man　　B-4 Evil Hearted You　　B-5 Still I'm Sad　　B-6 Hang On Sloopy
= Rcorded c.12.65. =　　C-1 Smokestack Lightning　　C-2 You're A Better Man Than I　　C-3 The Train Kept A-Rollin'
= Rcorded c.2.66. =　　C-4 Shapes Of Things　　C-5 Dust My Blues
= Rcorded 6.5.65. =　　C-6 Scratch My Back?　　C-7 Over Under Sideways Down　　D-1 The Sun Is Shining　　D-2 Shapes Of Things (Version 2)
= Rcorded 17.3.67. =　　D-3 Most Likely You Go Your Way　　D-4 Little Games　　D-5 Drinking Muddy Water
= Rcorded 16.5.68. =　　D-6 Think About It　　D-7 Goodnight Sweet Josephine　　D-8 My Baby
【メンバー】
Vocals, Harmonica ? Keith Relf
Guitar ? Jeff Beck (A-1 thru D-2), Jimmy Page (D-3 thru D-8)
Rhythm Guitar, Bass ? Chris Dreja
Bass ? Paul Samwell-Smith (A-1 thru D-2)
Drums ? Jim McCarth