*** LP : West Germany / 80 / JAPO / JAPO 60033 ***
■ コンディション ■
コンディション表記の詳細は
こちらのページ でご確認ください。
[ジャケット] / [ディスク]の順です。
A- / A
TOC-I ; 裏ジャケットに1cm×3cmほどの剥がれがあるので「A-」としましたが(目立つ剥がれではありません)、純白のジャケットには染みも浮いていません。
盤面にはひげが数本あるだけで気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
エルトン・ディーンがキース・ティッペット他旧知の仲間と80年にドイツでのみ発表したアルバムです。
ジャズを下地にしつつもロックにも対応できるのがこの人たちのややこしいところなのですが、逆に言えば「ジャズとロックの壁」を取り払ってくれます。
本作は参加メンバーの出自であるフリー・ジャズを貴重にしていますが、ソフト・マシーンはどう聴いてもロックのイデオム……そこんところを感覚的に分かる人には存分に楽しんでいただけることでしょう。
エルトン・ディーンのリーダー作としてちょっと異質なところは、キース・ティッペットやルイ・モホロなど出自が南アフリカのルーツが垣間見えるところでしょうか。
では各曲の簡単な印象を述べておきます。
A1「Boundaries」(08:10) ; サックスとコルネットの浮遊感のあるテーマに自由なキース・ティッペットがピアノを気儘に操ります。典型的なフリー・ジャズのようでいて、各演奏者のベクトルが一致した、ある意味「プログレ的なジャム」と言ってもいいでしょう。
A2「Oasis」(12:40) ; これは素晴らしい! 艶かしいピアノにパーカッションとホーンが被さっていく出だしで昇天です。リリカルなキース・ティッペットのピアノを軸として、全楽器が自由に纏わり付くように盛り上がっていきます。中盤でのエルトン・ディーンのソロの美しさ後やりたい放題^^v! そしてお約束の大爆発! フリー・ジャズと王道50年代モダン・ジャズがゴッチャになったような演奏で、大好きです!
B1「Basho」(7:30) ; テーマもはっきりしている演奏で、緩急の付け方が絶妙なシャープな演奏です。
B2「Out Of Bounds」(11:43) ; 本作の中では最もフリー・ジャズ、もしくはジェイミー・ミューア在籍時のキング・クリムゾンに近い演奏でしょう。混沌としたサウンドのなか時折転がるようにフレーズが飛び交う様は、まさにウイリアム・バローズの混沌とした世界観! ずばり、名演!
B3「Fast News」(4:43) ; キース・ティッペットのピアノがキング・クリムゾンの「Cat Food」のように攻撃的で、煽られるように他のメンバーも徐々にテンションが上がっていきます。問答無用、一期一会の大名演!
スピリチャル・ジャズほど深刻じゃないし、フリー・ジャズほど概念的でもない。
そんなインプロヴァイズド・ミュージックが自然に刻まれているレコードです。
熱烈大推薦!
【収録曲】
A1 Boundaries 8:10
A2 Oasis 12:40
B1 Basho 7:30
B2 Out Of Bounds Written-By ? Keith Tippett, Louis Moholo, Mark Charig, Marcio Mattos 11:43
B3 Fast News 4:43
Written-By ? Elton Dean
【参加ミュージシャン】
Bass ? Marcio Mattos
Cornet ? Mark Charig
Drums ? Louis Moholo
Piano, Marimba, Voice, Performer [Bottle] ? Keith Tippett
Saxello, Alto Saxophone ? Elton Dean