*** LP ： France 1970 / Fontana / 6459.300 ***
■　コンディション　■
A / A-
ジャケット：表側のみラミネート・コーティングされた美しいジャケットです。右下角微細な剥がれ。ラミネートはくすみもなくつやつやぴかぴかで最高にきれい。全体に新品同様と言ってもいいでしょう。この時代の中古としてこれ以上はちょっと無理というレベルの美品です。
ディスク：ヒゲもなく擦れも極少ごくわずかな使用感のみの美品。
マトリクスは1 380 / 2 380。

キャロル・グライムス＆デリヴァリーの唯一作「フールズ・ミーティング」。
フィル・ミラー、スティーヴ・ミラー、ロイ・バビントン、ピプ・パイル、ロル・コックスヒルを擁し、カンタベリー系の源流的名作とされていますが、あまりCanterbury臭さを感じないのは、やはり稀代の名女性ヴォーカリストであるキャロル・グライムスの強烈な存在感ゆえでしょう。
どうしようもなく超英国的な陰りを含んだプログレッシヴ・スワンプ・ブルース・ジャズ・ロック（？）の大傑作です。
Hatfield and the North, Soft Machine, Matching Mole, National Health, Caravan, Keith Tippett Group等々で活躍することになる錚々たるメンバーと、後に英国スワンプシーンで快作を連発することになるキャロル・グライムスのヴォーカルが時に喧嘩しながらも素晴らしいコンビネーションを見せてくれます。
暗い鬼火がちろちろ燃える異形のスワンプロック＋ジャズロック。伝統の英国流ブルースロックを超絶技巧で進化させながらも、原初の混沌はそのまま保っているような不思議な魅力にあふれていますね。
「もう一つのストリートノイズ」的な感覚もあります。
数年後にはすっかりおばさん顔になってしまうキャロル・グライムスもこのころはまだすげーかわいいです。この人のヴォーカルはこの時点ですでに文句無し。
プログレファンばかりではなく、キース・クリスマスの2ndあたりが好きな英国シンガーソングライター・ファンにも強くお奨めできる名盤です。個人的には好き過ぎてどうにかなっちゃいそうなぐらい好きなアルバムなんです。
この時代にこのメンバーが出会って生まれた奇跡の名盤だと思います。
絶対のオススメ！

フランス盤美品です。
英国盤は非コーティングでしたがこちらは美しいコーティングジャケットで、これだけの美品はまず出てこないと思われます。
お見逃しなく！



[A]
1. Blind To Your Light - 5:05 (Carol Grimes, Phil Miller)
2. Miserable Man - 8:28 (Carol Grimes / Delivery)
3. Home Made Ruin - 3:23 (Phil Miller)
4. It Is Really The Same - 5:44 (Keith Jarrett)
[B]
5. We Were Satisfied - 4:02 (Phil Miller)
6. The Wrong Time - 7:50 (Carol Grimes / Delivery)
8. Fools Meeting - 5:27 (Carol Grimes / Delivery)

Carol Grimes, vocals, lyrics
Phil Miller guitar, lyrics
Steve Miller, piano
Roy Babbington, bass
Pip Pyle, drums

Lol Coxhill, saxophones
Roddy Skeaping, viola