*** LP ： UK 1965 / Columbia / 33SX 1788 ***
■　コンディション　■
B+ / B
ジャケット:正面のみラミネートコーティングされたタイプ。糊代が裏に折り返されたクラシカルなフリップバック仕様です。ラミネートの表面は軽いくすみのみでつやがあります。非コーティング白地の裏面は経年の薄汚れ、右上折返し角部分1cmほどハゲ、左下にシール。全体に50年以上前のものとしてはきれいな印象でA-寄りのしっかりとした良品です。
ディスク:レーベルはヒゲが多め。盤面はスレちらほらですが、A2からA4にかけて何というか金属タワシでさっとこすったような跡があり、「ざっ」というノイズがA2の終盤から始まり（A2はギターかき鳴らし曲なのでほとんどわからず）A3終了とともに消えます。実際の音源でご確認ください。それ以外はバックグラウンドノイズや散発的なチリプチはありますがまずまずです。
マトリクスは1/1。
パテントNo.入り穴開きビニール内貼り内袋付属。

悲運の米国人フォークシンガー／シンガーソングライター、ジャクソン・C. フランクの65年唯一作。
11歳のときに小学校の火事で多くの学友を失い本人も火傷を負って長期入院、心身ともに大きな傷を負う。64年に渡英してやはり英国にいたポール・サイモンとルーム・メイトとなり、そのポールのプロデュースで本作を発表。英国のフォークシーンにも爪痕を残していて、若きサンディ・デニーのボーイフレンドだったり、またニック・ドレイクが彼の曲をホームデモでカヴァーしていたりといったあたりが有名。68年に米国に帰国するも音楽からは遠ざかり、精神を病んで入院、片目を失明、99年に他界。
さて本作はそんな彼が残した歴史的名作です。
素晴らしい曲を書く人でリリカルで美しい世界が静かに展開していさまは実に感動的！はじめて聴く方は驚かれることと思います。
歴史の彼方の英米交流シーンから生み落とされた、今となっては奇跡の作品ですね。
サンディ・デニー、ニック・ドレイクの他にもサイモンとガーファンクル、バート・ヤンシュ等が彼の曲をカヴァーしています。また若きアル・ステュワートが1曲ギターで参加。
世界中のアシッドフォーク、ポール・サイモンのマニアが探し回っている名盤です。

激レアな英国オリジナル盤。もちろん簡単に探し出せるものではないです。
コンディションいまいちですが普通に鑑賞するには問題なし。
お見逃しなく！

試聴曲は現品からの取り込み音源です。
A1 Blues Run The Game
　 Direct Link
A2 Don't Look Back
A3 Kimbie
　Arranged By - Jackson C. Frank　Written-By - Trad.
　 Direct Link
※ノイズ確認用にA2終盤からA3連続です。
A4 Yellow Walls
　Guitar [2nd] - Al Stewart
A5 Here Come The Blues
　 Direct Link
B1 Milk And Honey
　 Direct Link
B2 My Name Is Carnival
B3 Dialogue (I Want To Be Alone)
　 Direct Link
B4 Just Like Anything
B5 You Never Wanted Me

Producer - Paul Simon
Liner Notes - C. G. J., Jackson C. Frank