*** LP ： UK 1972 / Reprise / K 44208 ***
■　コンディション　■
B+ / A-
ジャケット：細かなテクスチャーの美しい見開きジャケットです。四隅薄スレ。上下辺薄スレ少々。正面シングル告知シール。裏面軽微な薄汚れ。中面左右下部ポツポツと小さな剥がれ。曲目表のシール。A-寄りのしっかりとした良品です。
ディスク：レーベルはヒゲがそこそこ出ています。盤面は細かな微スレがそこそこ出ていますが極めて表面的なものです。ざっ試聴しました。A3終わり軽いプツ音1回、A6序盤ごく軽いチリつき少し、B1中程プツ音1回。気づいたのはこれぐらいでとても良好に鑑賞できると思います。
マトリクスはA2/B3。これが初回のはずです。
プレーンな白内袋付属。

リンダ・ルイスの2作目「ラーク」。
90年代中頃のフリー・ソウル・ブームで再脚光を浴びたリンダが72年に発表したソロ2作目は、辛辣な中村とうよう氏をして「ロック系のレコードは本作さえあればいい」と言わしめた大傑作です。
ロンドン生まれのジャマイカ移民3世のリンダは幼い頃からビリー・ホリディを良く聴かされたそうで、奏でられる音楽はカリプソやジャズの薫りを感じ取ることができますし、また本作収録曲はすべてオリジナルでシンガーソングライター的な側面（ジョニ・ミッチェルから影響をうけたそう）もあります。
レコーディングはロンドンのアップル・スタジオで行われ、リンダとギタリスト兼プロデューサーであるジム・クリーガン（後にリンダと結婚）をゲストを迎えていますが、演奏はリンダの弾くアコギをメインに、パーカッションやピアノなどでさりげなく味付けした極めてシンプルなサウンド。まさにフォーキー・グルーヴの極致のような音でコケティッシュでヒバリ（lark）のさえずるようなリンダの歌声を引き立てています。
全曲彼女自身のペンによる楽曲は、50年近く経った今聴いても、古さは感じません。
フォーク、R＆B、カリビアン・ミュージックなど、いろいろなジャンルの音楽をさりげなくミクスチャーしたジャンルにとらわれない無色透明の音楽です。
名曲、名演が連続する完成度の高さは特筆モノ。女性シンガー・ソングライターのアルバムのとして屈指の出来ばえですね。
超強力推薦盤！

英国オリジナル盤。まずまずの良品です。











A-1. Spring Song (2:08)
A-2. Reach For The Truth (4:48(
A-3. It's The Frame (3:38)
A-4. Feeling Feeling (3:04)
A-5. What Are You Asking Me For (2:50)
A-6. Lark (4:31)
B-1. Old Smokey (3:21)
B-2. Gladly Give My Hand (2:40)
B-3. More Than A Fool (3:24)
B-4. Been My Best (2:53)
B-5. Waterbaby (3:55)
B-6. Little Indians (2:53)

Linda Lewis ; Vocal, Guitar, Piano
Jim Cregan ; Guitar, Produce
Emile Latimer ; Percussion
Pat Donaldson ; Bass
Gerry Conway ; Drums, Percussion
Eric Oxendine ; Bass
Jean Rouselle ; Piano, Organ
Poli Palmer ; Vibes, Marimba, Flute
Paul Williams ; Guitar
Michael Eve ; Sax