*** LP ： Germany / 2002 / World In Sound / RFR-012 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケット、盤面とも一切のダメージがなく、限りなく新品同様に近いコンディションです。
歌詞とライナーの載ったインサートを付属。

2002年に陽の目を見たアルバム（アナログは限定500枚）ですが、録音は67〜71年に行なわれていたもので、本人許諾のアルバムです。
個人的な印象ですが、内容的には、30年以上遅れて本人が発表に踏み切った本作の方が充実していると思います。
69年の唯一作でも豊潤だったメロディーが、1作作ったゆとりからなのか、さらにヴァラエティーに富み魅力的になっています。
深くブルージーなのにどこか虚ろな歌声は、真っ先に個人的に耽溺なディノ・ヴァレンティ思い出してしまいます。
そんな歌声に、全体にドローンとした浮遊感漂うサウンド処理が施されており、それだけで深いアシッド感をたたえて夢心地の異空間へ誘ってくれます。
曲ごとのクレジットがないのですが、ラリー・ネクテル（Larry Knectel）、ジェリー・シェフ（Jerry Scheff）、マイク・デイジー（Mike Deasy）といった実力者のサポートや管楽器も使用し、当時発表に踏み切らなかったのが不思議でならないプロフェッショナルのレコードです。
いかにも時代な実験的でスタジオ・サイケ的なことをしていても、たとえばフィフティー・フット・ホースのように丸出しではなく、フランク・ザッパのようにニンマリしてしまうユーモアがあります。
録音期間が67〜71年とスタジオ・録音技術の進歩が急激だった時期に丸被りであるにも拘らず、そんなことを一切感じさせない「1枚のアルバム」としての完成度もきわめて高いアルバムです。
【収録曲】
A-1. Don’t You Get The Feelin’ pt1
A-2. New Start
A-3. I Don’t Mind
A-4. Summer Is Over
A-5. Soul Proud
A-6. 44th Floor
A-7. Beauty
A-8. I Just Don’t Understand
B-9. No One Like You
B-10. Hello Stranger
B-11. Best Girl
B-12. For Now I Love You
B-13. Warm
B-14. Quiet Morning
B-15. Don’t You Get The Feelin’ pt2