*** LP ： USA / 67 / ESP / ESP-1038 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; 非コーティングのジャケットゆえ薄らとしたリングウエアはありますが、それ以外にダメージはなく、45年前のレコードとしては限りなく「A」に近いコンディションです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

イースト・ヴィレッジのサブ・カルチャーを支えた書店「Peach Eye」で、後年チャールズ・マンソン事件のを扱った『ファミリー』で作家として知られることになるエド・サンダーズとビート詩テュリ・クッファーバーグ（Tuli Kpfergerg）を中心に結成されたニューヨーク・アンダーグラウンドの雄・ファグス（Fugs）が65年に「Folkways Records」に残したセッションを収録した67年作です。
ファッグスは名前を知られている割には聴かれていないバンドの最右翼……ところがアメリカ人は「ファッグス」と聞いただけで腹を抱えて笑い転げるのですね。
どうでもいいことですが、学生時代にゼミに短期留学で来たフロリダ美人に慣つかれ？、飲み会のたびに英語も喋れんオイラの隣に毎回座っていたんだが、フランク・ザッパとファッグスは上流階級のお嬢様でも「女の子はポッと頬を赤らめるお下劣エロ話しでも、クスリ（薬とダブル・ミーニング？）と笑っちゃう」ほどきわどいジョークのオンパレードなんだそうな。
本作の肝は、ピーター・スタンフェル（Pete Stampfel）やスティーヴ・ウェーバー（Steve Weaver）らホーリー・モーダル・ラウンダーズ（Holy Modal Rounders）が参加したアルバムであることにつきます。
乱暴な言い方ですが、ファッグス単体だと言葉主体で英語が分らなきゃ聴いていて辛いが、本作はホーリー・モーダル・ラウンダーズの猥雑でパーティー感覚なジャグっぽい演奏が加わって、ムッチャ楽しいアルバムになっちゃっているんです。
ポップで馬鹿げたガレージ・サウンドに、知的さが垣間見えるヤンチャなサウンドは、フランク・ザッパ率いる当時マザーズ・オブ・インベンションと双璧です。
【収録曲】
A-1. We're the Fugs (Sanders) - 1:09
A-2. New Amphetamine Shriek (Stampfel) - 2:18
A-3. Saran Wrap (Sanders) - 1:12
A-4. The Ten Commandments (Kupferberg) - 2:50
A-5. Hallucination Horrors (Kupferberg) - 2:03
A-6. I Command the House of the Devil (Sanders) - 3:22
B-1. CIA Man (Kupferberg) - 2:48
B-2. Coca Cola Douche (Kupferberg) ? 2:30
B-3. My Bed Is Getting Crowded (Kupferberg) - 2:30
B-4. Caca Rocka (Kupferberg) ? 2:30
B-5. I Saw the Best Minds of My Generation Rot (Ginsberg/Sanders) - 4:43
【参加ミュージシャン】
John Anderson ; Bass
Tuli Kupferberg ; Tambourine, Maracas
Vinny Leary ; Guitar
Ed Sanders ; Tambourine, Maracas
Pete Stampfel ; Guitar, Fiddle, Harmonica
Ken Weaver ; Drums
Steve Weaver ; Drums