*** LP ： USA / Late Press (74) / Void / 44 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットにはリングウエアや角打ちなどのダメージはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげが数本ありますが、気になる擦れなどはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
インサートを1枚封入（コンサートの際に書かれた寄せ書きのようです）。

エッシャーのジャケットが印象的なカナディアン・サイケ、ジョイント・エフォートの激レアな自主制作盤の再発です（オリジナルは74年で、これはナンバーリングはないが700枚限定再発盤）。
ニュー・ブランズウィック大学でのライブ（ラスト・ライブのようです）を収録しており、海外サイトでは「パース・カウンティー・コンスピラシー（Perth County Conspiracy）の翳りをもった、初期のCSNY及び初期のイーグルの不思議なミックス」と評されています。
本作の楽しさは裏ジャケットに写った写真（1枚1枚が小さいので画面で確認できませんが）に的確に表れており、最初の頃の「はらっぱまつり」や「忍野Dead」、Farm Bandの1枚目に通ずる、白昼夢のような時間が過ぎて行く「フィールド・トリップ」感でいっぱいです。
哀愁の漂うカントリータッチの曲は初期イーグルスを彷彿とさせますし、エレクトリック・ギターが爆裂する曲はまさにCSNYそのものです。
オリジナル曲のクオリティーも高く、暖かなメロディーとへたうまな男女混成コーラスは小春日和の陽光のようでまどろみを与えてくれます。
注目はイーグルスのA-3「Tequila Sunrise」とアメリカのB-4「Horse With No Name」という超有名曲のカヴァーでしょう。
特に「名前のない馬」ではリズムが暴走し、ファズ・ギターがやりたい放題響きまくり、短いドラム・ソロを挟みつつ、再びニール・ヤングのように強引なギターが爆裂するヴァージョンで、実に痛快です。
余談ですが「名前のない馬」の「馬」はヘロインの暗喩でして、爽やかなコーラスの印象の強いこの曲は強烈なサイケデリック・ソングでもあるのでした。
当時（というよりもその場所）の匂いや雰囲気がたっぷりと真空パックされた奇蹟のようなアルバムです。
【収録曲】
A-1 Battle of New Orleans
A-2 Molly and Tenbrooks
A-3 Tequila Sunrise
A-4 My Man
A-5 Winter
A-6 Hitchhiker's Dream
A-7 Champagne Junction
B-1 Bus Song
B-2 Greed for Gold
B-3 Oh! Canada
B-4 Horse With No Name