*** LP ： UK / 76 / Transatlantic / TRA 321 ***
■　コンディション　■
B / A-
DH ; ジャケット中央のレーベル部分に直径3mmほどのドリルホールがあります。
RW ; 非コーティングのジャケットのため、ジャケット表裏ともリングウエアが出ています。
DH ; ジャケット中央にレーベルを貫通している直径3mmほどのドリルホールがあります。
オモテジャケット左上に3cm×5cm以内の範囲で水か何かをこぼしたような痕があり、薄く変色しています。
ジャケット四隅に角打ちがあり、各1cm以内で皺が寄っています。
背表紙が日に焼けて変色しています。
盤面にはひげが散見されて使用感がありますが、傷や気になる擦れなどはありません。
マトリックスは「A2 // B2」。

元コントラバンド（Contraband）のメエ・マッケンナ（Mae McKenna）がTransatlanticから76年にリリースした2ndソロ・アルバム。
全曲カヴァーなのですが選曲が多岐にわたっており、リチャード・トンプソン（Richard Thompson）、アンナ・マクガリグル（Anna McGaarigle）、ゴフィン＝キング（Goffin/King）、ジャクソン・ブラウン（Jackson Browne）、アンドリュー・ゴールド（Andrew Gold）、ローズマリー・ハードマン（Rosemary Hardman）、そして極めつけはタイトル曲のマイケル・カーメン（Michael Kamen）でしょう。
一般的な評価（知名度？）は1stソロの方が高いのかもしれませんが、個人的にはストリングスやアレンジが大仰すぎて苦手……逆にそこがプログレ･ファンには人気なのでしょね。
1曲目に針を落とすと「Richard & Lindaのアルバムかいな？」と思っちゃいますが、リチャード・トンプソンの曲でした。
死ぬほど好きなジャクソン・ブラウンの名曲「Late For The Sky」はシンプルなアレンジなのですが、コーラスがMae嬢の多重録音のようで昇天ものの美しさ。
ローズマリー・ハードマンの「Lady For Today」も71年の2ndの1曲目に収められていた英国女性SSWの名曲ですね。
本作はアレンジが「英国のアメリカ」的な雰囲気で、英国Folk/Trad好きに好感を持って受け容れられるのは当然として、コンテンポラリー･ヴォーカル･アルバムとしても高いグレードを誇っています。
その美貌に負けず劣らずのチャーミングな歌声はハートウォーミングかつ癒し系のヴォーカルなのですが、いかにも英国的な翳りもあってたまりません。
【ラビリンス6070】
【収録曲】
A-1) For Shame Of Doing Wrong (Richard Thompson) 3:33
A-2) My Town (Anna McGaarigle) 2:57
A-3) Thinking Of You (Wendy Waldman) 3:30
A-4) Crying In The Rain (Goffin / King) 2:12
A-5) Late For The Sky (Jackson Browne) 4:57
B-1) Love Hurts (Andrew Gold) 3:43
B-2) I Have Waited (Susan Collins) 3:07
B-3) (I Ended Up) Losing You (John McKenna) 3:09
B-4) Everything That Touches Me (Michael Kamen) 3:47
B-5) Lady For Today (Rosemary Hardman) 2:55
B-6) Sixty Seconds Got Together (Davis / Livingston) 1:26
【参加ミュージシャン】
Mae McKenna ; Vocals, Piano
Isaac Guillory ; Acoustic & Electric Guitars, Backing Vocals
Randall Elliott ; Acoustic & Electric Guitars, Backing Vocals
Ronnie Leahy ; Keyboards
Pete Willsher ; Pedal Steel
Timi Donald ; Drums
Pat Donaldson ; Bass