*** LP ： USA / 71 / United Artists / UAS-5532 ***
■　コンディション　■
A / A-
CO ; ジャケット右下にカットアウトがあります
ジャケットの背が日焼けしています。
盤面にひげはないのですが、B-2に薄い傷があるので「A-」にしましたが、聴いた限りノイズは拾いませんでした。

カントリー寄りのSSWというイメージが強いかと思うジョニー・リヴァースですが、この71年はちゃいまっせ！
「Special thanks to Mike & Kathy Deasy & Larry Knechtel」と裏ジャケットにわざわざクレジットがある通り、マイク・ディージーとラリー・ネクテルはほとんどの曲に参加しているのです。
しかも、ジャクソン・ブラウン（A-3、A-5）、カーティス・メイフィールド（B-2）、キャロル・キング（B-3）、ジェームス・テイラー（B-4）の代表曲を、あの男臭い声で豪快に歌っておるのです。
マイク・ディージーとラリー・ネクテル以外のメンバーも豪華で、ジョー・オズボーン(Joe Osborn)、ジム・ケルトナー(Jim Keltner)、ロン・タット(Ron Tutt)、ジム・ホーン(Jim Horn)、クリス・エスリッジ（Chris Ethridge）、ジェリー・シェフ（Jerry Scheff）、そしてジョニー・リヴァースとは古くからの盟友であるジェームス・バートン（James Burton）とくるのですから、その手のサウンドが好きな人は聴かなくても本作の内容を窺い知ることができるでしょう。
今気が付いたのですがジョニーと一緒にプロデュースに当たっているのは、ルー・アドラー（Lou Adler）だったんだ！
内容もメンバーはおろか家族の写真をあしらったり、手書きの絵やコメントが微笑ましい、手作り感たっぷりの70年代初頭の雰囲気にあふれています。
内容はジャケットからの連想そのままで、脱力しまくりユルユルのカントリー寄りのスワンプ……なのかな？
なにしろ、キャロル・キングのB-3「So Far Away」は同年発表されたばかりです。
大御所が変に構えずに「この曲めっちゃ好きやねん」と歌いたい曲を純粋に取り上げているだけなのでしょう。
とはいえ、先の通りの強力メンバーですし、ホーン・セクションやまるでゴスペルなバック・コーラスを大胆に起用しており、単なるユルユルなアルバムではないところが大御所の貫禄なのでしょう。
【収録曲】
A-1 Moving to the Country (DuQuette, Harris) 4:00
A-2 My New Life (Kinsel) 3:13
A-3 Our Lady of the Well (Browne) 3:13
A-4 Look at the Sun (Kinsel, Rivers) 1:59
A-5 Rock Me on the Water (Browne) 4:05
A-6 Song for Michael (Rivers) 3:48
B-1 Permanent Change (Rivers) 2:49
B-2 People Get Ready (Mayfield) 3:54
B-3 So Far Away (King) 3:59
B-4 Fire and Rain (Taylor) 3:52
B-5 Think His Name (Coe, Mincy, Shanklin) 4:34
【主なクレジット】
Kathy Deasy ： Background Vocals
Mike Deasy ; Guitar, Background Vocals
Larry Knechtel ： Organ, Piano
Joe Osborn ; Bass
Jim Keltner : Drums
Ron Tutt : Drums
James Burton ： Dobro, Guitar
Bob Alcivar ： Strings, Horn
Hal Blaine ： Percussion, Drums
Glen D. Hardin ： Arranger, Conductor
Jim Horn ： Flute, Saxophone
Chris Ethridge : Bass
Jerry Scheff ： Bass
Produced by Johnny Rivers、Lou Adler