*** LP ： ?? / Late Press / Worlds (SODD) / 12 (2LP) ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットは黄色い紙に赤で印刷されたチープなものですが、折れや皺は寄っておらず、また白のプレーンのジャケットに貼ってありません。
ジャケット、盤面はひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
なおレーベルの曲目はブートレッグにありがちな出鱈目なものです。
またブートレッグですので、プレスが甘いこともご承知置きください。

ストーンズの最高傑作ライブ・アルバムにして、米Goldwax誌だったかで「オフィシャル以上に貴重なブートレッグ20選」にも選ばれた大傑作ですね。
本作を知った30年前はとても手の出せないプレミア価格……これは20年ほど前に「ブート・オン・ブート」で再発されたものだと思われ、販売価格は5桁にもかかわらず、あっという間に市場から消えたと記憶しています。
内容は72年の全米ツアーと73年のヨーロッパツアーから選曲された全17曲、つまり幻の日本公演前後であり、公式ライブ盤の発売されていないミック・テイラー在籍時のライブを堪能できます。
蛇足ながら、ボビー・キーズやジム・ホーンのホーン・セクション、イアン・スチュワートが参加している泥臭い演奏ですので、普段はストーンズを聴かないスワンプ・ファンも要チェックです。
ブートレッグといえば気になるのは音質ですが、「「King Biscuit Flowers Hour」放送音源と1972年7月26日MSG公演の流出卓直結音源を使用していますので、若干こもり気味ではありますが、概ね問題はありません（近年、発掘音源として発表されるライブ盤には本作に劣る音質のものがいくつもあります）。
さて絶頂期と言われる「ミック・テイラー在籍時のライブ」が公式発売されていないのが不思議ですが、一説によるとミック・テイラーのギターがあまりにも凄すぎてキースとミックが嫉妬したためとか……ミック・テイラーは翌74年に脱退するのですから、まんざら嘘でもなさそうですね。
キラーとしか言いようのない「ミッドナイト・ランブラー」、ラストの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」から「ストリート・ファイティング・マン」の流れなどなど、全編聴き所の超絶ライブです。
ブートレッグに抵抗のある方も、本作だけは必携ですよ。
【収録曲】
A-1. Brown Sugar (10/17/73 1st)
A-2. Happy (09/09/73)
A-3. Gimme Shelter (09/09/73)
A-4. Tumbling Dice (10/17/73 1st)
B-1. Doo Doo Doo Doo Doo (09/09/73)
B-2. You Can't Always Get What You Want (10/17/73 1st)
B-3. Dancing With Mr.D (10/17/73 1st)
B-4. Angie (10/17/73 1st)
C-1. Honky Tonk Women (10/17/73 1st)
C-2. Midnight Rambler (10/17/73 1st)
C-3. All Down The Line (07/26/72)
C-4. Bye Bye Johnny (07/26/72)
D-1. Love In Vain (07/26/72)
D-2. Sweet Virginia (07/26/72)
D-3. Rip This Joint (10/17/73 1st)
D-4. Jumping Jack Flash (10/17/73 1st)
D-5. Street Fighting Man (09/09/73)