*** LP ： UK / 87 / Phonogram / EVEN X4 ***
■　コンディション　■
A- / A
ジャケットは12インチによくあるペラジャケのため、盤に沿って薄く皺が寄っているので「A-」にしました。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
バーコードのない初回プレスです。
マトリクスは手書きで【「EVEENX-4-A3 // EVEENX-4-B4」。

ジュリアンヌ・リーガン（Julianne Regan）率いるオール・アバウト・イヴがメジャー・デビューを果たす前に発表した4thシングルで3曲入りの12インチです。
シングルにいくつものヴァリエーションが存在して把握しきれないのですが、個人的には英国フォークの雰囲気を伝えてくれるジャケットが最高なこの12インチが決定盤です。
私が初めてジュリアンヌ・リーガンを意識したのは90年に出された『VA / Circle Dance』に当時のフェアポートを従えてサンディ・デニーの「Who knows where the time goes?」を歌っていたからでした（このカヴァーは秀逸なのですが、CDのみの発売で現在は廃盤みたいです）。
その後も「年に一度のフェアポート同窓会ライブ」クロップレディーにも何回か参加しています。
オール・アバウト・イヴは85年に自主レーベルからデビューしたそうで、87年6月にセルフ・プロデュースによるこの4thシングルで一気に注目を浴び、メジャーへの階段を一気に駆け上がっていきました。
優しいアコースティック感覚、美しい旋律に溶け込むようなジュリアンヌの清楚でしっかりとしたヴォーカルが際立っており、60年代のサイケデリック、英国ならではのトラッド・フォークの芳香が漂ってきます。
【収録曲と簡易コメント】
A-1 Flowers in Our Hair (Remix)　;　キャッチーなメロディーのポップスで、ジュリアンヌの儚げながらも叙情美を感じさせる代表曲です。
B-1 Devil Woman　;　ジェーン・レルフのルネサンスとヤードバーズを合体させたようナロックン・フォークで、エコーのかかったジュリアンヌの歌声が浮遊感たっぷりに漂っています。
B-2 Paradise　;　メジャー時代のアルバムに収録されなかったのが勿体無い影の名曲で、エキゾチックな曲想が見事にジュリアンヌの透き通った歌声にマッチした美しい曲です。
【クレジット】
Vocals, Keyboards ? Julianne Regan
Bass ? Andy Cousin
Guitar ? Tim Bricheno
Producer ? All About Eve