*** LP ： ?? / ?? (69) / Maineline / LP2001 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットはリングウエアや抜けのない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや気になるもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
20年以上前に少数出回った最初の再発（リプロ）ですが、入手困難です。

セントルイスのローカル・バンド、タッチの69年の唯一作は購買意欲をそがれるジャケットにもかかわらず、オリジナルは100枚と言われており、ジャケットとは反比例の内容の高さから入手最困難盤の1枚です。
60年代後半には地元セントルイスでは、Cream、Steppenwolf、Holding Company、Iron Butterflyといった一流どころのオープニングをつとめていた実力派でして、サウンドはメジャー級の逸品です。
女性ヴォーカリストのPauletteをメインに野郎トリオが支えるシンプルな編成で、サイケやブルースを装った欧米日を問わないこの時代ならではのアート・ロック的正統派サイケデリック・ロックです。
ジャケットのトホホ感とは裏腹に、溝に刻まれたサウンドにはまったくB級感はなく、演奏もオリジナル曲もメジャー級で、女性ヴォーカルをメインに立てた演奏はジェファーソン・エアプレーン（Jefferson Airplane）を思い起こされるほど本格的なものです。
パワフルな女性ヴォーカルとファズがギンギンのギターを前面に打ち出し、男女ヴォーカルの掛け合いも素晴らしい、奇を衒ったところのない「王道サイケ」！
A-5「Got to Keep Travelin' On」のような惚けたカントリー調の曲もありますが、そこは自主盤ならではのご愛嬌……ってかジェファーソン・エアプレーンのアルバムでもそのような曲は入っているのだから、逆にこのバンドの資質の高さを証明することになるのか！
このようなアルバムにコメントをつけるのは野暮というものです。
メジャー・レーベルから発表されても不思議なほど高水準な内容です。
大音量で聴き、悶絶してくっさい。
ブルース・ロックやハード・ロックのファンも必聴な、ハード・サイケの殿堂入り的大名盤です。
【参加ミュージシャン】
Raynond Stone ; Guitars
Paulette ; Vocals, Tamborine
Jerry Schulte ; Bass
Ovid Bilderback ; Percussion
【収録曲】
A-1. Happy Face
A-2. Beginnings
A-3. Get A Gun
A-4. Catfish
A-5. Got to Keep Travelin' On
B-1. Let's Keep the Children Off the Streets
B-2. Motor City's Burning
B-3. Gettin' Off