*** LP ： Japan / 78 / 日本フォノグラム / S-7051 ***
■　コンディション　■
B- / B+
純白なジャケット表裏全体に茶色い染みが浮いています。
盤面にはひげが数本あるので「B+」にしましたが気になる擦れなどはなく、聴いた限り気になるノイズは拾いませんでした。
帯と歌詞カードを完備。

石川セリが1978年にリリースした通算6枚目で初めての全曲洋楽カヴァー・アルバムです。
「全曲洋楽カヴァー」ということもあってかセリのアルバムの中では最も売れずに表向きは3000枚……出荷枚数で返品分はカウントされないので実数はもっと少なく、驚くほど出てこないレア盤です。
ちょうどこのアルバムが発表された頃、洋楽に目覚めたためリアルタイムでは本作を聴いていなかった、と最初に告白しておきます。
イヤ〜〜〜、まいったm(__)m
GS含め日本のアーティストの洋楽カヴァーは多くありますが、本作が1番素敵だと断言しちゃうし、女性歌手モノとしても、シティー派ポップとしても、極上ですわ〜)^0^(
アンニュイで艶っぽいのに、どこかドライなセリの歌声……そんなアンバランスな歌声を実に的確にとらえています。
全曲瀬尾一三がアレンジを担当していますが、奇を衒わずにセリの歌声を聴かせようとしたのが、本作を「企画物」とは次元の違う高水準のアルバムにしたのでしょう。
演奏面では、大村憲司、松原正樹のギターが、とにかく優しくセリの歌声に寄り添っており、ちょっとびっくりしたのはB-2での羽田健太郎のピアノの伴奏に的確さ！
全曲英語で歌っていますが、まったく気負ったところも無く、ものすごくナチュラルで、心から好きな歌を取り上げていることが分かります。
収録曲とオリジナル・アーティストを上げておきますので、想像して悶々としてくださいませ*^^*
個人的なことですが、「無人島に持っていく10枚」の1枚になっちゃいました^^
大推薦。
【収録曲とオリジナル・アーティスト】
A-1. Just The Way You Are (素顔のままで) ＜Billy Joel＞ 5:04
A-2. One Thing On My Mind ＜Evie Sands & Richard Germinario＞ 3:31
A-3. How Many Lies ＜Veronique Sanson＞ 4:19
A-4. Here Come Those Tears Again (あふれ出る涙) ＜Jackson Browne & Nancy Farnsworth＞ 3:48
A-5. We’re All Alone (二人だけ) ＜Boz Dcagga＞ 4:19
B-1. Midnight Prowl ＜J. D. Souther＞ 4:08
B-2. Desperado ＜Don Henly & Glenn Frey＞ 3:36
B-3. Antonio’s Song ? The Rainbow- (アントニオの歌) ＜Michael Franks＞ 4:40
B-4. Love Has No Pride (愛は惜しみなく) ＜Eric Kaz & Libby Titus＞ 3:49
B-5. Never Letting Go ＜Stephen Bishop＞ 3:58
【参加ミュージシャン】
Drums : 島村英二、村上秀一、林立夫
Bass : 高水健司、後藤次利、田中章弘
Guitar : 大村憲司、松原正樹
Acousitic Guitar : 笛吹利明、吉川忠英
Keyboards : 渋井博、佐藤準、瀬尾一三、羽田健太郎
Percussion : 斎藤ノブ
Sax : ジェイク・H・コンセプション
Chorus : センチメンタル・シティ・ロマンス、梅垣達志、尾形道子、槇みちる、伊集加代子