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Elton Dean, Joe Gallivan, Kenny Wheeler / The Cheque Is In The Mail

Elton Dean, Joe Gallivan, Kenny Wheeler / The Cheque Is In The Mailの画像

SOLD OUT

管理番号 3L-01566
在庫数 SOLD OUT
*** LP : UK / 77 / Ogun / OG 610 ***
■ コンディション ■
A / A
ジャケットは左下に軽い角打ちがあり2cm以内に皺が寄っているので「A-」にしましたが、それ以外にはシュリンクの浮きも数mmのものが数本あるだけで、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや気になる擦れのない、中古としては申し分のないコンディションです。
発売当時の内袋を付属(破れなし)。

ヒュー・ホッパー、キース・ティペットとともに『Cruel But Fair』と『Mercy Dash』を録音したエルトン・ディーンとジョー・ギャリヴァンがケニー・ホウィーラーを交えたトリオによる77年の唯一作『The Cheque Is In The Mail』です。
それにしても75〜77年にかけてのエルトン・ディーン、ヒュー・ホッパー、キース・ティペット、ジョー・ギャリヴァンのレコーディング枚数はただ事ではないし、どれを聴いても「外れがない」のはもっと凄い!
ジャズの世界で誰よりも早くシンセサイザーを大胆に導入するなど「音の魔術師」といわれたギル・エヴァンスの愛弟子のジョー・ギャリヴァンが本作のイニシアチブをとっているようで、『Cruel But Fair』と『Mercy Dash』で支配的だった電子音をベースにその上でエルトン・ディーンとケニー・ホウィーラーが自由度の高いアドリブを繰り広げています。
ここが本作の好き嫌いがはっきり分かれる点かもしれませんが、ジョー・ギャリヴァンの駆使する電子音はサン・ラやシンフォニック・ロックのように大仰ではなく、パーカッションとシンセサイザーを同時に操って(「オーヴァーダビング」なしと明記されています)楽曲の基礎構築したジャズもロックも現代音楽も内包した優れたアルバムだと思います。
60年代までのジャズが「最も革新性に満ちた音楽」であったとするならば、テクノロジーの発展(効果音など)を人による演奏と見事に融合させた傑作で、『Cruel But Fair』と『Mercy Dash』と同様に「テクノロジーと自然の調和」を表現したような一種のコンセプト・アルバムに仕上がっています。
各曲の簡易コメントを記してきます。
A-1「In Spite Of It」は浮遊感のあるエルトン・ディーンのサックスに心拍のような電子音とケニー・ホウィーラーの泣きのトランペットが重なってくる、生命の誕生を想起させる小曲。
A-2「Steps」はシンセサイザーで代用したベースにサックス、トランペット、パーカッションが被さってくる重厚な曲で、50年代後半のチャールズ・ミンガス楽団をエレクトリック・ジャズ・ロック化したような感じで、個人的には大好きです。
A-3「First Team」は右へ左へ飛び交う光線のような効果音の上を、エルトン・ディーンとケニー・ホウィーラーが静かに対話をしています。
A-4「Ragadagger」は『Cruel But Fair』でも披露していた海底からプクプクと泡が沸いてくるような効果音に身を委ね、エルトン・ディーンとケニー・ホウィーラーが自由に泳ぎまわるイルカのようにノビノビとアドリブを繰り広げています。
A-5「To The Sun」ではジョー・ギャリヴァンがパーカッションを多用したA-4と似たような曲想で、名手ケニー・ホウィーラーの泣きのトランペットを堪能できます。
B-1「Off Your Beaver」はサックスとトランペットのユニゾンで始まり、シャボン玉が弾けるような効果音が被さってきて重低音を支えるという斬新な発想の楽曲なのですが、エルトン・ディーンとケニー・ホウィーラーの演奏は非常にオーソドックというギャップがとても面白い。
B-2「Appropo」も効果音の上をサックスとトランペットがユニゾンでアドリブを繰り広げる絵画的な印象の曲で、聴く時々によって「ムンクの叫び」のように内在的な苦悩を想起させたり、「カモメの飛翔」を想起させたりと不思議な曲です。
B-3「Fragment Of Memory」はタイトル通り陰鬱なのですが、小曲でよかった……
B-4「No Bounds」はサックスとトランペットが宙を舞う羽衣のように交叉する非常に美しい演奏です。
B-5「Time Test」はポコポコとしたパーカッションや効果音の上でサックスとトランペットが「行く末」について対話を交わしているような、「希望」とも「断絶」ともとれるイマジネーティヴな演奏です。
とても静かなアルバムなのですが、英国ジャズ界の重要ベーシストであるハリー・ミラーが設立したオガン(Ogun)からの発表ということもあってか、ビックリするくらい音が鮮明です。
エルトン・ディーンのサックスを本作ほど綺麗に聴くことのできるアルバムも、そうはないでしょう。
【収録曲】
A-1 In Spite Of It 2:30
A-2 Steps 3:50
A-3 First Team 3:40
A-4 Ragadagger 4:05
A-5 To The Sun 8:10
B-1 Off Your Beaver 3:22
B-2 Appropo 7:00
B-3 Fragment Of Memory 2:15
B-4 No Bounds 4:18
B-5 Time Test 3:12
【参加ミュージシャン】
Alto Saxophone, Saxello ? Elton Dean
Synthesizer, Drums, Percussion ? Joe Gallivan
Trumpet, Flugelhorn ? Kenny Wheeler

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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