*** LP ： UK / ?? (68) / Moonshine / No Number ***
■　コンディション　■
B+ / A
SPSE ; ジャケットの底が10cmほど割れています（綺麗に割れているので、表裏へのダメージはありません）。
純白のジャケットゆえ、経年のぼんやりとした焼けがあります（20年以上前のリイシューだと記憶しています）。
盤面にはひげや気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。

60年代後半の英国フォーク・シーンでひっそりと活動していた幻のSSW、ジョン・ウィリアムのアルバム（68年）です。
ジミー・ペイジがギターとシタールで、ビッグ・ジム・サリヴァンがギターで参加しています。
25年前から「ジミー・ペイジ参加の幻のアルバム」ということでレッド・ゼッペリンの熱心なファンには知られていましたが、ジミー・ペイジの激しいギター奏法を期待して聴くと拍子抜け確実です。
一方、レッド・ゼッペリンの音楽性を切り離して、「大人気セッション・マンにしてプロデューサーとしてのジミー・ペイジ」、「レッド・ゼッペリンにエスニック風味をもたらしたジミー・ペイジ」として聴くととても面白いアルバムです。
思い切り主観なのですが、歳のせいか「ハードなレッド・ゼッペリンは疲れちゃう」のですが、「フォーク・ロック風のレッド・ゼッペリン」はちょっと音がでかいだけで実によくできていますよね！
さて本作ですが、英国アシッド・フォークの佳作です。
A-1「Maureeny Wishfull」はドノヴァン風のSSWで始まりますが、A-2「To Something New」でジミー・ペイジ奏でるシタールがビンビンに響き、いきなりアシッドでカラフルなマジカル・ワールドへ誘ってくれるんだよね*^^*
その後も淡々とアルバムは進み、眠たくなること必至の夢心地盤！
全曲ジョン・ウィリアムの自作で、ドノヴァンほどのメロディーメーカーとしての資質はありませんが、70年代SSWのテイストも濃く、英米問わずアシッド・フォーク及びSSWには無条件でオススメの作品です。
大推薦です！
【参加ミュージシャン】
John Williams, guitar & vocal
Jimmy Page, guitar & sitar
Big Jim Sullivan, guitar
【収録曲】
A-1. Maureeny Wishfull
A-2. To Something New
A-3. I must fly
A-4. I know, you know too
A-5. Another winter, another spring
A-6. City Blues
A-7. Gypsy girl & the poor boy
B-1. Early bird of morning
B-2. London Town
B-3. Sally you've been on the game too long
B-4. Dream Cloudburst
B-5. And she is my true love
B-6. Five verses for my love
B-7. C'mon Train
All Compositions by John Williams