*** LP ： UK / 71 / Polydor ?/ 2383 045 ***
■　コンディション　■
A- / A-
特殊な外付けヴィニールにはレコード取り出し口上部に1cmほどの破れはありますが大きな汚れはなく、40年前の中古としては申し分のないコンディションです。
ポスター・ジャケットの背の部分が12cmほど剥げているので「A-」ですが、リングウエアなどのダメージはありません。
盤面にひげはないのですが、ヘアラインと薄らとした塩ビ焼けがあるので「A-」です（聴いた限り気になるノイズは拾いませんでした）。
表に写真とクレジット、裏にPATENT NO.がはいったインナーバッグ付属（破れなし！）。

70年代初期の伝説的なサイケ・バンドであるピンク・フェアリーズ1stで、ピーターパンから取ったタイトルや凝ったジャケットなど大好きな1枚です。
ピンク・フェアリーズは活動中に3枚のアルバムを残しており、どれも好作ですが、やはり奇才トゥインク（Twink、本名John Adler)が参加したこのデビュー作が一番優れているでしょう。
トゥインクはソロ・アルバム『Think Pink』からもわかるようにドラッギーでジェントルな素晴らしいソング・ライターであり、本作のクレジットではメンバー全員による楽曲と、Twinkの作曲による楽曲がほぼ交互に収められており、そのバランス感覚は英国サイケでも屈指のものでしょう。
ハード・ドライヴィングでパンキッシュなA-1「Do It」で幕を開け、ディヴィッド・ボウイの「Space Oddity」に通ずるスペーシーでサイケデリックな名バラッド、ツイン・ドラムの妙なノリが冴えるハード・ロック、メローでロマンティックなトリップ・ナンバーと様々な要素の曲が、万華鏡のように繰り広げられています。
普通、ここまで多彩な内容だと散漫な印象をおぼえるものですが、本作に限っては奇跡的にバランスが取れています。
まさに「歴史的名盤」！
まずまずの美品です。
【収録曲】
A-1) Do It (Pink Fairies) 4:15
A-2) Heavenly Man (Adler) 3:41
A-3) Say You Love Me (Pink Fairies) 3:48
A-4) War Girl (Adler) 4:34
A-5) Never Never Land (Pink Fairies) 6:55
B-1) Track One, Side Two (Pink Fairies) 4:41
B-2) Thor (Adler) 0:58
B-3) Teenage Rebel (Pink Fairies) 5:20
B-4) Uncle Harry's Last Freakout (Pink Fairies) 10:51
B-5) The Dream Is Just Beginning (Adler) 1:18
【参加ミュージシャン】
Twink (vo/ds)
Paul Rudolph (g/vo)
Sandy Sanderson (b)
Russ Hunter (ds)