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Carla Bley (Feat. Julie Tippetts) / Tropic Appetites (Rare USA WATT Original)

Carla Bley (Feat. Julie Tippetts) / Tropic Appetites (Rare USA WATT Original)の画像

SOLD OUT

管理番号 3L-01795
在庫数 SOLD OUT
*** LP : USA / 74 / WATT / 1 ***
■ コンディション ■
B+ / A-
SPSE ; ジャケットの底が5cmほど割れています。
ジャケット全体に経年の薄らとした擦れと染みがありますが、中古に馴れている方なら気になるほどではありません。
盤面にはひげが数本と紙擦れがあるので「A-」にしましたが、聴いた限り気になるノイズは拾いませんでした。

才媛カーラ・ブレイが満を持して立ち上げた自分のレーベルWATT第1弾(74年)です。
カンタベリー方面と親交の深い彼女ですが、本作はジュリー・ティペッツが参加のサイケの臭いを残した前衛ジャズの大傑作です。
カーラ・ブレイは知名度のわりにはセールスがともなわず、おまけにジャズ専門店でも「ストレート・ジャズ」「フリー・ジャズ」「ビッグ・バンド」など店によって置いてあるコーナーが違うし、更に本作にはジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)参加なのでその手の店では「プログレ」にあったりと、ジャンル別け困難でなかなか見つからないアルバムということでしょう。
さらに、80年以前のカーラ・ブレイは欧州での人気の方が高かったようで、ヨーロッパでの「WATT/ECM」盤は時たま見かけますが、オリジナルとなる米盤はほとんど見かけません。
さて、本題です。
カーラ・ブレイは60年代のフリー・ジャズの重要人物で、チャーリー・ヘイデンの歴史的傑作『Liberation Music Orchestra』(69年)にピアニスト兼アレンジャーとして参加したことで広く知られるようになりました。
当時の夫マイク・マントラーと「Watt」レーベルを立上げ、ジャズをベースにしつつもジャック・ブルースやロバート・ワイアットなどのロック・ミュージシャンも積極的に登用した意欲作を数多く残しています。
よく「辛辣で嘲笑的なユーモア」とか「実験的かつポップ志向」などと評されますが、カーラ・ブレイは純粋に「自分のやりたいことをやってる」んちゃうんかな〜?
さて本作ですが、作家ポール・ヘインズの詩にインスパイアーされた熱帯のジャングルをテーマとしたアルバムです。
当店的にもっとも注目すべきは、この直後からフリージャズ(フリー・ヴォイシング)一直線となるジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)が、最後のロック的ヴォーカルを披露している最後のアルバムというてんです。
しかも、ベーシック・トラックをアメリカで録音し、ロンドンに住むティペッツに送ってオーバーダブをし、再びアメリカに送られてきたトラックにミックスを施したというのですから、才媛カーラ・ブレイがどれだけジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)を高く評価していたかが分かりますね。
参加ミュージシャンは60年代後半のフリー・ジャズや当時のフュージョン界を牽引したジャズメンばかりですが、ソフト・マシーンなどのジャズ・ロック好きにも好意的に受け入れられる内容に仕上がっています。
サウンド的には「エキゾチック」「トロピカル」を基調に、60年代後半の「サイケデリック感覚」と「フリージャズ」のテイストを残したもので、演奏者よりもアレンジャーとして評価の高いカーラ・ブレイの才覚が爆発した名盤といってもいいでしょう。
収録曲の簡単な印象を述べておきます。
A-1「What Will Be Left Between Us and the Moon Tonight?」(11:06) 前半はエキゾチックなグルーブ感のあるリズム(電化マイルスを支えたデイヴ・ホランドとオーネットの片腕だったポール・モチアンのリズム隊が最高です)の上をガトー・ナルビエリが吹きまくっており、ミニマム的展開はソフト・マシーンの『6』に近い感触があり、半ば過ぎに転調してラテン的なホーンのユニゾンがトロピカルな雰囲気を醸し出し、最後はサイケデリックな香りを振りまく60年代末のフリー・ジャズのように終わります。ずばり、名演!
A-2「In India」(1:11) ジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)の語りかけるようなヴォーカルが印象的な小曲。
A-3「Enormous Tots」(6:06) サン・ラ版「ピンクの象がやってくる」のような思い切りいかがわしいながらも、無邪気に楽しい演奏で、ジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)と野太い男性ヴォーカルの掛け合いが下品で素晴らしい。
A-4「Caucasian Bird Riffles」(5:10) 再びジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)のあるヴォーカルをメインに据えたブルージーな楽曲で、バックの編成はジャズながらもジュリーの傑作ソロ『1969』に収録されていても不思議ではない名唱です。
B-1「Funnybird Song」(1:19) ジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)とカーラ・ブレイが可愛らしく歌う小曲。
B-2「Indonesian Dock Sucking Supreme」(8:56) どんよりと淀んだスローでサイケデリックな演奏から一転、いかがわしい男性ヴォーカルと小鳥の囀りようなジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)、ブリブリ吹きまくるガトー・ナルビエリにループ感のある演奏が「気流に乗って飛翔」しているような錯覚をおぼえさせてくれる名演です(個人的には本作のハイライト)。久し振りに聴いたが、なんだかアフィニティ(Affinity)に近いような気もするな。
B-3「Song of the Jungle Stream」(10:15) ジャングルの奥に進むような不安から、トロピカルでエキゾチックな安らぎ等々目まぐるしく展開していく、まるで映画『地獄の黙示録』の一場面を切り取ったかのような視覚的な演奏で、勿論ジュリー・ティペッツ(ジュリー・ドリスコール)も大活躍。
B-4「Nothing」(3:35) 歴史的傑作『Liberation Music Orchestra』を彷彿とさせる、これぞ「集団フリー・ジャズ」といった演奏でアルバムは終わります。
英国ジャズ・ロックがお好きな方も要チェックの大傑作です。
【参加メンバー】
Julie Tippetts(vo)
Gato Barbieri(ts)
Howard Johnson(voice,tubas,clarinets,sax)
David Holland(cello,bass)
Michael Mantler(tp,val-tb)
Toni Marcus(viola,violin)
Paul Motian(ds,perc)
Carla Bley(p,voice,recorders.clavinet,org,marimba,celeste,perc)

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
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