*** LP ： UK / 76 / Warner Brothers / K 56276 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; ジャケット表裏に極々薄いリングウエアがあるので「A-」にしました。
盤面にはひげや気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリックスは「A//1 B//1」の初回プレス。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属（破れなし）。

ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の「II」から「Eldorado」に参加しながら、まったく評価されていないベーシストのマイク・アルバカーキが残した76年の2ndソロです。
内容は、元ELOからは想像もつかない渋めのジャズ・ロックよりのSSWアルバムに仕上がっています。
76年という時代も時代、当時ほとんど無視されたためただでさえ出玉の少ないアルバムなのに、近年なぜかAORファンにも注目されているようで、ますます入手困難になりつつあります。
全曲マイク・アルバカーキのオリジナルで、ブラック・ミュージッに根ざしていると思われるミディアム・テンポの曲が中心に、アレンジもよく練られたヴォーカルをジックリ聴かせるいいアルバムです（だから、AOR方面から注目を浴びるのか……）。
クレジットは一切ないのですが、オリー・ハルソールは全面参加しているそうで（「Special Thanks to Barry, Mike, Stan, Ollie, Peter, Peter, Madeleine…」とあります）、オリーのサポートした数多いアルバムの中でも出色の演奏でしょう。
パトゥ（Patto）やテンペスト（Tempest）ほどギターを弾きまくっていませんが、70年代中期のケヴィン・エアーズ（Kevin Ayers）をサポートしていた頃（本作もその時期）のようにツボを押えた味わい深い演奏を披露しています。
派手な曲こそないものの、捨て曲がない燻銀の佳作です。
【収録曲】
A-1) I Gotta Woman
A-2) Stalking The Sleeper
A-3) Patience Cousin!
A-4) The Wreckers
B-1) Say What You Want
B-2) Just Your Love
B-3) Walking Out On Sunny Street
B-4) Tonight On The Highway