*** LP ： Japan / 68 / King / SKD 1 ***
■　コンディション　■
A- / A
ジャケットにはリングウエアや角打ちなどのダメージはないのですが、底が幅1.5cmほど日焼けしているので「A-」にしました。
盤面にはひげが数本あるだけで気になる傷や擦れのない、限りなく新品同様に近いコンディションです。
見開きジャケットの内側が6ページのブックレットになっていて、歌詞やライナー、カラー写真が載っています。
帯付き（下が日焼けしています）。

寺内タケシとバニーズが68年1月30日に杉並公会堂で行ったライブを収録です。
50年代から活躍する寺内タケシが一回り下のバニーズと巡り合ったことで、唯一無二のスタイルを確立しました。
その一方、アルバム『レッツ・ゴー運命』で第9回日本レコード大賞編曲賞を受賞したためか、バニーズは日本のコアなGSファンには軽視されていますが、海外では「日本のガレージ・ロックの古典」として高い評価を受けています。
GS全盛期にはまだあまりライヴ盤はなく、本作はゴールデン・カップスの『スーパー・ライヴ・セッション』やオックスの『オン・ステージ』に並ぶ当時の熱気を伝えてくれる貴重な記録でしょう。
それにしても寺内タケシのセンスには脱帽……かのELPよりも4年前にクラシックの名曲をロックに、さらにフェアポートとよりも2年も前に日本のトラディショナル（民謡）を取り上げているのです！
代表曲である「レッツ・ゴー運命」が収録されていないのが残念ですが、この時点での最新のシングルであるA-7「太陽野郎」とB-5「津軽じょんがら節」は収録されています。
A面はバニーズによる歌物を中心にした当時のサイケ路線の演奏、B面が寺内タケシのギターを前面に打ち出した構成も面白いです（実際のステージ構成も、本作に準じているのでしょう）。
B-1「日本古謡メドレー」やB-5「津軽じょんがら節」は、今の時代にこそ再評価されるべき大傑作です。
付加えると……売れていたバンドならではで、他のGSのライヴと比べてと録音が素晴らしいです。
【収録曲】
Side-A <レッツ・ゴー・バニーズ>
1 テーマ
2. 太陽の花
3. ブラック・イズ・ブラック
4. 愛のリメンバー
5. 男が女を愛する時
6. この胸のときめきを
7. 太陽野郎
Side-B <レッツ・ゴー・寺内タケシ>
1. 日本古謡メドレー
2. ピンと針
3. ウエスト・サイド・ギター
4 ペルシャの市場にて
5 津軽じょんがら節
6 ア・ハード・デイズ・ナイト
7. テーマ