*** LP ： UK / 73 / Island / Help 13 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットにはリングウエアや角内はなく、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
マトリクスは【A-1U // B-1U】。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属（破れなし）。

ツトム・ヤマシタと活動していたバンドを母体に結成されたサン・トレーダーの73年の唯一作は、英国ジャズ・ロックの佳作です。
全曲10分を越える長尺のインストなのですが、バンドの醸し出すクリスタルで浮遊感のある夢心地サウンドです。
ちょっと喩えるのは難しいのですが、初期のリターン・トゥ・フォーエヴァーやジェフ・ベックの『ギター殺人者の旋律』、それとキング・クリムゾンの『太陽と旋律』あたりが好きな方には、無条件で受け入れられることでしょう（かなり無茶苦茶な説明ですが、そう聴こえるのだからしょうがありません）。
内容は、パーカッションをメインにした現代音楽調のジャズ・ロックなのですが、そこにクオーターマス（Quatermass）のピーター・ロビンソンのキーボード（マックス・ミドルトン級に素晴らしい！）やソプラノ・サックスが彩りを添えています。
しかもドラマーは、後にブランドXに参加するモールス・パートなのですから、リズムは鉄壁ですよね。
繰りかえしになりますが、初期のリターン・トゥ・フォーエヴァーやジェフ・ベックの『ギター殺人者の旋律』、それとキング・クリムゾンの『太陽と旋律』あたりが好きな方には、無条件でお勧めでっすん！
参考ならんと思うが、簡単な印象を……
【収録曲と簡単な感想】
A-1 Zin-Zin（13:52） ; なんかサウンド・チェックみたいな感じで呑気に始まるんだが、徐々に各種楽器が被さってくる瞬間にゾクゾクしちゃいます。手数は多いが煩くないドラムと奔放なキーボードが心地好いダンサブルな演奏で、終盤の安っぽいんだけどジャジーというのか安酒場で流れていたら雰囲気満点なエレクトリック・ピアノのソロは秀逸です。
A-2 Stardance（9:57） ; 後期キング・クリムゾン（72〜74年ね）のような思わせ振りな演奏で始まりますが、ちょっと辛抱していたらエレピとソプラノ・サックスが愛らしく飛翔し始め、一気に多彩な打撃技が炸裂するっちゅ〜ムチャな演奏です。一言、オモロイ！
B-1 Orinoco（12:50） ; イントロでは「オォ〜、待ってたんや〜、リターン・トゥ・フォーエヴァーのような麗しいサウンド」と思いきや、エレピやパーカッションが途端にやかましくなり、後はもう個人技披露大会でやかましい・やかましい^^　でも、ライブで生で観たら興奮するだろうな〜！
B-2 From The Region Of Capricorn」（12:17） ; 現代音楽調っていうのかアンビエントでペイシーな演奏が次第にファンキーなグルーヴを産み出す瞬間にゃゾクゾクします（個人的に大好き*^^*）。　キング・クリムゾンの『太陽と旋律』でのジェイミー・ミューアのようなフリーキーさが好きな方にはお勧めです。
掴みどころがないから軽んじられているアルバムですは、内容は実に濃いですよ。
英国オリジナル盤でどうぞ
【参加ミュージシャン】
Morris Pert drums, percussion
Peter Robinson electric pianos
Alyn Ross bass
guest: Robin Thompson soprano sax on A-2,B-1,B-2