*** LP ： USA 1972 / JANUS RECORDS / JLS 3048 ***
■　コンディション　■
A- / A
Wジャケット。
ジャケットは、僅かな角打ちがある以外は綺麗でしっかりしています。
ディスクは綺麗です。

早熟の女性スワンパー、72年にJanusからリリースされた3rdですが、前作までの豪華なメンバーと比べてやや地味なサポート・メンバーのためかあまり語られませんが、これまでと同様、基本はポップなSSW作品に、スワンプ風味、ソウル風味、カントリー風味が混じりあった面白いアルバムです。
本作の最大の注目はカヴァー曲でして、しかもジェシ・ウインチェスター（A-2「Brand New Tennessee Waltz」）、ジャクソン・ブラウン（A-3「 Something Fine」、B-3「Song For Adam」）、ジョニ・ミッチェル（B-1「Carey」）とくるのだからたまらないし、その解釈の妙味をご堪能ください。
個人的に滅茶苦茶好きなのはディアンヌの生ギターのみの演奏とヴォーカルにトレイシー・ネルソンがバックを付けるジャクソン・ブラウンのA-3「 Something Fine」と、やはりジャクソン・ブラウンの有名曲の今度はバンド編成でのカヴァーでやはりトレイシー・ネルソンがバックを付けるB-3「Song For Adam」ですね。
ティム・ドラムンドがマザー・アース時代に書き提供したA-4「I Want To Lay Down Beside You」も、マザー・アースと聴き比べると面白いでしょう。
彼女の歌唱力には定評があり、Leon RussellやJ.J. Caleなどのアルバムにバックヴォーカルで参加しています。
コレまでの2枚に比べてサポート・ミュージシャンも地味で、アルバム自体もなんか地味な印象をもたれているようですが、もっと聴かれてもいい秀作だと思います。

【収録曲】
A-1 Mountain Mama (D. Davidson) 3:09
A-2 Brand New Tennessee Waltz (Jesse Winchester) 4:35
A-3 Something Fine (Jackson Browne) 3:55
A-4 I Want To Lay Down Beside You (Tim Drummond) 6:02
B-1 Carey (Joni Mitchell) 4:06
B-2 When My Room Gets Dark Again (John Drummond) 3:01
B-3 Song For Adam (J. Drummond) 5:45
B-4 Ain’t Gonna Be Treated This Way (D. Davidson/Tim Drummond/ Mac Gayden) 3:50
【参加ミュージシャン】
Drums ; Karl Himmel, Kenneth Butrey, Kenny Malone
Bass ; Tim Drummond
Piano, Organ Vibes ; John Harris
Guitars ; Dianne Davidoson, Mac Gayden, John Harris
Backup Vocals ; Tracy Nelson