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*** LP ： ?? / ?? (78) / ?? / No Number ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットも盤面も使用感のない、中古としてはこれ以上は望めないコンディションです。
300枚の限定再発で、裏ジャケットに銀色のペンで「207/300」と手書きであります。

米ノース・ダコタ出身SSWジャステン・オブライエンによるアシッド・フォークの傑作で、78年と後発ながらも時代を超越したアルバムを残すアメリカの広大さというのか深遠さを知ることの出来る作品です。
最初に、現在出ているCDでは曲順が入れ替っている（そうです）ばかりかジャケットまで変更されており、「あちら」を見つめるようなこのオリジナル・ジャケットでなければ興醒めですし、溝に刻まれたサウンドが伝わってきません。
楽曲とほとんどの楽器を手がけるジャステン・オブライエンとパーカッションと編曲を担当するMark A. Jacobsonことジェイクのデュオ演奏を中心に、数曲でゲスト・ミュージシャンが迎えられています。
内容は、通俗的なのか超俗的なのか、遅れているのか進んでいるのかわからない、時空を超えた「極私的」な自主制作プラいヴェーと・アシッド・フォークの極北で、ミケランジェロ（Michael Angelo）あたりが好きな人にはたまらないアルバムでしょう。
洒脱なジャズ・コードに導かれながら始めるA-1はちょっとAORっぽい曲でサイケにあっては相当異色ですが、ミネソタという片田舎で制作されたことにまず驚かされます。
「AORっぽい」とはいえ、全編に亘ってディレイ、リヴァーヴがたっぷりききまくったキーボードなど音処理は相当いびつで、グニャッとねじれたサウンド空間の中を不思議な浮遊感で惑わされてくれます。
クリスタルでクリアーなサウンドの中、痙攣するファズ・ギターがなんとも神秘的で、またチープなアナログ・シンセサイザーならではの独特の感じが、宇宙を彷徨っているような気分にさせてくれます。
その後、ジャステン・オブライエンの消息は不明とのこと……なんともミスティックなアルバムです。
大推薦！
【収録曲】
A-1. Time Will Tell 5:03
A-2. Easy Times 4:51
A-3. Are You Ready To Leave 4:06
A-4. The Feeling Was Lost With The Truth 5:13
B-1. The Way 5:15
B-2. Just Love 5:56
B-3. These Moments Now 5:29
B-4. Alone 5:29

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