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*** LP ： Japan 198？ / A&M ( キングレコード ) / AMP-7054 ***
■　コンディション　■
A- / A-
日本盤、帯なし、見開き解説書付き。
ジャケットは、上部に薄い擦れ、わずかな角に部分に擦れありますが、全体的にな綺麗です。
ディスクは、Ａ面、Ｂ面共に数本のヒゲありますが、盤面は綺麗です。

74年にリリースされたリタの4枚目で、クリス・クリストファーソンと結婚し、愛娘を身篭っている最中にレコーディングされたそうで、ベッドに横たわり、猫を見つめるジャケットからも、幸せそうな雰囲気が伝わってきますね。
ところで最初の3枚やAOR路線（これはこれで素晴らしいですよね）以降はよく見かけますが、スワンプ路線最後の本作はほとんど見かけないような気がするのですが、いかがなもんでしょう？
本作には12曲収録されていますがこれが強力で、SSW系スワンプ系の名曲をこれでもかとカヴァーしています。
永遠の名曲「Love Has No Pride」から始まり、続く2曲目はポール・ウィリアムスも自らのアルバムのタイトルトラックに使った「That's What Friends Are For」と、この2曲でノックアウトされてしまいます。
3曲目の「Cowboys And Indians」はボビー・チャールズが書いた、オールド・タイミーかつでスワンピーなナンバー。
続く「Hold an Old Friend's Hand」は本作のハイライトの一つで、義兄のブッカー・T・ジョーンズによるエレピが印象的なソウル・フィーリングに満ちた名バラードに仕上がっています。
5曲目はスワンプ・ファンなら知らない人のいないドニー・フリッツの「We Had It All」、A面のラストがラリー・マレイのカントリーロック・チューン「Mama Lou」という流れも素晴らしい。
B面は初期のリタのアルバムには必ず曲を提供しているマーク・ベノの「Heaven's Dream」で、実にベノらしいフォーキーナンバー。
B-2はこの時点ではまだ本人はデビューしていなかったガイ・クラークの名曲「Desperados Waiting For the Train」で、リタがの美声でしっとりと歌います。
続く「A Nickel For The Fiddler」もガイ・クラークの作品で、一転してこちらは軽快なレッドネック・フォーキー。
B-4は夫君クリス・クリストォファソンの「The Burden Of Freedom」で、実に美しいバラードに仕上がっています。
ドナ・ワイスとジャッキー・デシャノンの「Now Your Baby Is A Lady」は、いかにもジャッキーなオシャレなポップ調の曲で、カントリー界の重鎮チャーリー・リッチの「I Feel Like Going Home」でアルバムは締めくくられます。
ブッカー・T、ディーン・パークス、ジェリー・マギー、マイク・アトレー、リー・スクラー、アル・パーキンスといったお馴染みのミュージシャンに加え、コーラスではジェニファー・ウォーンズやプリシラ・ジョーンズなどメンバーが参加しています。
初期3枚のスワンプ路線と70年代後半のAOR調に挟まれているため、正直聴いたことのある人はあまりいないのでは？
派手さはなく、しっとりと落ち着いたアルバムですが、逆に言えばスワンプ・ファンもAORファンにも受け容れられる「名曲揃いの少しスワンプの味付けのあるヴォーカル・アルバム」です。
リタの諸作は全て好きですが、完成度の高さは本作が一番だと思うし、事実一番聴くアルバムです。
【収録曲】
A-1. Love Has No Pride (Eric Kazz / Libby Titus) 3:50
A-2. That's What Friends Are For (Paul Williams) 4:55
A-3. Cowboys And Indians (Bobby Charles) 3:15
A-4. Hold An Old Friend's Hand (Donna Weiss) 4:10
A-5. We Had It All (Tony Seals / Donnie Fritts) 3:00
A-6. Mama Lou (Larry Murray) 3:13
B-1. Heaven's Dream (Marc Benno) 2:25
B-2. Desperados Waiting For THe Train (Guy Clark) 5:15
B-3. A Nickel For THe Fiddler (Guy Clark) 2:50
B-4. A Burden Of Freedom (Kris Kristofferson) 5:14
B-5. Now Your Baby Is A Lady (Donnna Weiss / Jackie De Shannon) 2:40
B-6. I Feel Like Going Home (Charlie Rush) 5:27
【参加ミュージシャン】
Dean Parks ; Guitars, Mandorin, Dobro
Jerry McGee ; Guitars, Harmonica
Mike Utley ; Keyboards
Lee Sklar ; Bass
Sammy Creason ; Drums
Bobby Hall ; Percussions
Al Perkins Jr. ; Pedal Steel
Nick De Caro ; Accordion
Milt Holland ; Vibes & Marimbas
Gib Guilbeau ; Fiddle
Herb Pedersen ; Banjo
Booker T. Jones ; Piano, Chorus
Jennifer Warren ; Chorus
Andrew Gold ; Chorus
Priscilla Jones ; Chorus

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