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*** LP ： UK 1973 / Bronze / ILPS 9220 ***
■　コンディション　■
B+ / B+
ジャケット：正面上半分がフタになっている有名な変形ジャケットです。四隅スレ、向かって左右辺は薄スレ少々でまずまず、上辺（背表紙部分）は折れ目にスレ、下辺も折れ目にやや強めのスレ。表面は薄スレがそこそこ出ています。
ディスク：レーベルは微細なヒゲがほんの少しちょろ。盤面は薄スレやや多めですが傷というほどのものはなく良品です。ざっとつまみ聴き試聴しましたが、良好に鑑賞できました。聴感上はA-に近いです。
マトリクスはA-3/B-2（これが初回のはず、というかこれしかないかな）。
歌詞掲載のオリジナル内袋付属。

コロシアム解散後、ジョン・ハイズマンが結成したテンペストの73年デビュー作です。
言わずと知れたちょっとジャズがかったプログレッシヴ・ハードロックの名作です。
ハイズマン以外のメンバーは、当時まだ無名に近かったアラン・ホールズワース、元コラシアムで後にユーライア・ヒープに参加するマーク・クラーク、ジューシー・ルーシーのポール・ウィリアムスの3人です。
アラン・ホールズワースといえば、プログレ方面やフュージョン系の超絶技巧のギタリストとして知られていますが、早弾きばかりでなく、時にはポール・コゾフばりの泣きのギターも披露（B-4ではヴァイオリンもプレイ）しており、なかなかの正統派ハード・ロック・ギターを聴かせてくれます。
ホールズワースとハイズマンの重厚な掛け合いの陰に隠れ、あまり語られることはないようですが、ポール・ウィリアムスの土臭系のブルージーで重いヴォーカルも素晴らしい。
ハード・ロック好きだけではなく、英国ロック・ファンを自任する人はぜひ一度聴いてみて欲しいですね。バンド名からして「英国的」ですし、どの曲もいかにも英国的なちょっと陰鬱な雰囲気が漂っていて、うまくいけばばっちりツボにはまることと思います。
個人的にハード・ロックはほとんど聴かなくなりましたが、ブラック・サバスの初期作とかテンペストの2枚とか、アコースティック楽器の使い方が見事でアルバム構成の絶妙なアクセントになっているんで今でも大好きです。

英国オリジナル盤。
変形カヴァーの初期プレス品。



A-1. Gorgon (5:41)
A-2. Foyers of Fun (3:38)
A-3. Dark House (5:00)
A-4. Brothers (3:35)
B-1. Up and On (4:18)
B-2. Grey and Black (2:26)
B-3. Strangeher (4:07)
B-4. Upon Tomorrow (6:15)
Words By John Edwards (tracks: B1), Jon Hiseman (tracks: A1 to A4, B3, B4), Suzy Bottomley* (tracks: B2)
Written-By Holdsworth* (tracks: A1 to B1), Clempson* (tracks: B4), Edwards* (tracks: B1), Hiseman* (tracks: A1 to A4, B3, B4), Clarke* (tracks: A1 to A3, B2, B3), Bottomley* (tracks: B2)

Paul Williams ; Vocals, Acoustic Guitar, Keybords
Allan Hollsworth ; Guitar, Violin, Vocals
Mark Clarke ; Bass, Keybords, Vocals
Jon Hiseman ; Drums, Percussion

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