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*** LP ： UK / 77 / Transatlantic / TRA 345 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットは四辺四隅にもダメージはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にひげが数本ありますが、気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。

コントラバンド出身の歌姫、77年のソロ3枚目、以前は日本でもそれなりに見かけましたが、昨今では英国でもなかなか出てこなくなったそうです。
彼女のソロ諸作はコントラバンドを期待すると肩透かしを食らうでしょうが、ヴォーカル・アルバムが好きな方には、ソロ3作の方をお勧めします。
前作ではRichard Thompson、Rosemary Hardmanといった同胞のSSW以外にJackson BrowneやGoffin KingといったアメリカのSSWの曲をカヴァーしているものの仄かに英国的な陰影があり個人的には彼女の最高作なのですが、本作では更に一歩押し進めて極上のアメリカン・ポップ・テイストに包まれています。
本作にはおよそ英国的なものはなく、またコントラバンドでトラッド・シンガーとしてスタートしたメイですが、本当に好きなのはコンテンポラリーなんじゃないかな……と思わせるほど、伸びやかな歌声からは唄うことの楽しみが伝わってきます。
「AOR」のようにイヤらしくなく、全体的にカラッと乾いた印象を演出しているのはエリオット・ランドール（Elliott Randall）のメローなギターでしょう
Boz Scaggsの歌唱で知られる「Love Me Tomorrow」、Kim Carnes作の「Sailing」、Pete Wingfieldとのデュエットによる「What Becomes Of The Broken Hearted」他、じっくりと聴かせてくれます。
丁寧にプロデュースされた質の高いフィーメール・コンテンポラリー・ヴォーカル・アルバムとしてお勧めします。
アルバム・ジャケットも、レコードに刻まれたサウンドを見事に現しています。
【収録曲】
A-1 Driven Away (Castro) 3:45
A-2 Love Me Tomorrow (Paich) 3:25
A-3 There's Been A Mistake (Pousette-Dart) 3:12
A-4 What Bcomes Of The Broken Hearted (Weatherspoon) 3:21
A-5 Sailin' (Carnes) 4:10
B-1 Love Struck (Hersh) 3:08
B-2 He's A Man After My Own Heart (Boschell) 3:31
B-3 Love Hangover (McKenna) 3:38
B-4 For You My Love (McKenna) 3:26
B-5 I Want To Believe In You （Seffert) 2:59
【参加メンバー】
Colin Blunstone ; Vocals
Gerry Conway ; Drums
John Giblin ; Bass
Ritchie Gold ; Vocals (bckgr), Producer
Isaac Guillory ; Guitar
Alan James ; Bass
Ronnie Leahy ; Keyboards
Glen LeFleur ; Drums
Mae McKenna ; Vocals
Morris Pert ; Percussion
Elliott Randall Guitar
Pete Willsher ; Guitar (Steel)
Pete Wingfield ;Vocals

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