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*** LP ： UK / Mid 80's (70) / Psycho / 27 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; ジャケット表裏の上部にごく薄いリングウエアがありますが、サイケな雰囲気に満ちたジャケットを損なうほどではありません。
四隅に軽い打ち痕が、四辺に擦れがありますが、皺が寄ったり抜けてはいません。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
オリジナルは激レア盤として有名ですね。25年ほど前に出たリプロですが、20年前からほとんど見かけません。雰囲気たっぷりなジャケットはアナログで楽しみたいものです。

US盤も出ていたため昔から比較的入手が安易な1枚目『Sea Shantie』が名作とされていますが、当時英国でしか出ずにオリジナルは激レアな本作の方が強烈です。
一応、トニー・ヒル(Tony Hill)率いる英国のヘヴィー・サイケの名バンドというのが世間一般の評価なのでしょうが、トニー・ヒルのギターとリードを張り合うサイモン・ハウス（Simon House）のヒシャゲ狂ったヴァイオリンに圧倒されちゃいます。
サイモン・ハウスは後に（個人的に1番好きな時期の）Hawkwindや、70年代後半にDavid Bowieのバンド（お子チャマだったからキャンディーズで満足していたが、78年の来日にも帯同しているはずです）にも参加した、実力者です。
96年Nick Turner’s Hawkwindで来日した際に渋谷でライブを観ましたが、サイモンは瞳孔開きまくっていてサインもらえなかったが……
とにかく個人的には「ダウナー系ヘヴィー・サイケ」といったら、本作以上に快感指数の高いアルバムを聴いたことはありません。
ついでに、「英国（メジャー発売の）マイナー・サイケ」を3枚撰べと言われたら……
1位） High Tideの本作である2作め。
2位3位) 「Twink / Think Pink」か、「Pink Faries / Never Never Land」が、その日の気分で入れ替り……
つまり、私にとって「英国（メジャー発売の）マイナー・サイケ」では、「永遠の1枚」なのです。
A-1.の｢Blackman Cries Again｣は葬送の曲として流して欲しい、心に染みる名曲やね。
ちなみに、某誌に私が書いたのレコ評は↓
「飛べないサイケほど怖いものはない。錆びたナイフをズブズブと己に突き立ててくるような自虐性が加われば、地獄の閻魔も逃げていく。陰鬱な暗黒の世界にも一筋の光明が差していた1stだが、漆黒の闇に埋没していった70年の2ndには八方塞の闇しかない。後に残るのは絶望だけだとしりながら、長年愛聴くしている俺はなんなんだろう？」
もしかしたら、「私的」究極の1曲なのかな？？＞「A-1」の「Blankman Cries Again (8:25)」は？？？
【収録曲】
A-1. Blankman Cries Again (8:25)
A-2. The Joke (9:25)
B-1. Saneonymous (14:25)
【参加ミュージシャン】
Tony Hill ; Guitar, Vocals, Acoustic Guitar
Simon House ; Electric Violin, Organ, Piano
Peter Pavli ; Bass
Roger Hadden ; Drums, Piano, Pipe Organ

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