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*** LP ： UK / 86 (68) / Edsel / ED 203 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケット、盤面とも全くダメージのない、中古としては申し分のないコンディションです。

ヴァン・ダイク・パークス『Song Cycle』やハーパース・ビザール『The Secret Life of Harpers Bizarre』とほぼ同じサウンド・プロダクション、レニー・ワロンカーのプロデュースで制作されたエヴァリー・ブラザースの68年の傑作です。
アルバム・タイトルの通り、一種のコンセプト・アルバムになっており、60年代後半のフォーク・ロック、バーバンク・サウンドを代表する傑作でしょう。
アルバムは彼らの父がやっていたというラジオ番組の52年の実況録音から始ります。
その後、マール・ハガード（「Mama Tried」、「Sing Me Back Home」）、グレン・キャンベル（「Less of Me」、ジミー・ロジャース（「T for Texas」）といった文字通りエヴァリー兄弟のルーツとなった楽曲のカヴァーに、当時新進気鋭のソングライターだったランディ・ニューマン（「Illinois」）、ロン・エリオット（「Ventura Boulevard」、「Turn Around」）などを、実に楽しげに演奏しています。
アルバム冒頭の「Mama Tried」、「Less of Me」、「T for Texas」という流れからして最高で、エヴァリー兄弟が肌身で感じた50年代後半から60年代後半の米国音楽のメイン・ストリームを総括するような構成になっています。
久し振りに聴きましたが、エヴァリー兄弟の歌声をメインにしたアルバムの構成は素晴らしく、何故彼らが欧米でリスペクトされているのかが実によく分る傑作でしょう。
幼い頃のエヴァリー兄弟の写真を配した裏ジャケットも素晴らしいので、LPサイズで眺めながら、あまり語られることのないこの傑作をご堪能ください。
【収録曲】
A-1. The Introduction: The Everly Family (1952) 1:09
A-2. Mama Tried (Merle Haggard) 2:11
A-3. Less of Me (Glen Campbell) 3:01
A-4. Blue Yodel No. 1 (T for Texas) (Jimmie Rodgers) 3:25
A-5. I Wonder If I Care as Much (Everly, Everly) 3:02
A-6. Ventura Boulevard (Ron Elliott) 2:45
A-7. Shady Grove (Jackie Ertel, Venecia Everly, P.O. Wandz) 2:28
B-1. Illinois (Randy Newman) 2:05
B-2. Living Too Close to the Ground (Terry Slater) 2:15
B-3. You Done Me Wrong (George Jones, Ray Price) 2:23
B-4. Turn Around (Elliott) 2:45
B-5. Sing Me Back Home (Merle Haggard) 4:35
B-6. Montage: Everly Family (1952)/Shady Grove/Kentucky (Carl Davis, P.O. Wandz) 2:45

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