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*** LP ： USA / 68 / Buddah / BDS-5023 ***
■　コンディション　■
A- / A
DH ; ジャケット右上に直径5mmほどのドリルホールがあります。
SPSE ; ジャケットの底が8cmほど割れています（綺麗に割れているのである程度の修復は可能です）。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

70年代に大活躍するSSWのダニー・オキーフ（Danny O'Keefe）を中心にシアトルで結成したカリオペが、68年にBuddahからリリースした唯一です。
数年後のダニー・オキーフからは想像もできないようなファズ・ギターが暴れまくる、今後評価の高まること必至なサイケの大名盤と申しておきます。
10曲中6曲はカヴァーですがオリジナルも4曲あり、3曲がダニーのペンによるもので、ヒューマンなメロディーを紡ぎだしております。
「サイケ」って聞くと引いちゃうSSWファンの方も多いかと思いますが、バーズ（Byrds）やバッファロー・スプリングフィールド（Buffalo Springfield）といったフォーク・ロック寄りのものとアイアン・バタフライ（Iron Butterfly）のようなヘヴィーなアート・ロックを繋ぐ、典型的な「68年のロック」を想像していただければいいと思います。
冒頭のリー・マイケルスのA-1「Hello, Hello」からしてハード・ドライヴィンなハモンドとファズが満開の疾走感のある演奏です。
続く超名曲A-2「California DreamingはP-Funk軍団のエディー・ヘイゼルと双璧な七転八倒のたうち回る強力ヘヴィー・サイケ・ヴァージョン。
エディー・ヘイゼル唯一のアルバムは↓
https://www.disk-market.com/?pid=17944215
ホーンも重厚なアート・ロックにアレンジされたA-5「Like A Rolling Stone」、「おいおいジミ・ヘンか」と突っ込みたくなる伝承歌B-1「Jimmy Bell」とサイケというよりはアート・ロック感タップリの中、ダニー・オキーフ他メンバーのオリジナル曲でのヒューマンなメロディーに心が和む、不思議なアルバムです。
いずれにしても過小評価もはなはだしいアルバム、実際当時のセールスも悲惨なものだったようです。
大推薦盤です。
【収録曲】
A-1. Hello, Hello (Lee Michaels) 3:05
A-2. California Dreamin’ (Phillips) 3:40
A-3. Rainmaker’s Daughter (O’Keefe) 3:10
A-4. Hound Dog (Presley) 3:00
A-5. Like A Rolling Stone (Dylan) 5:55
B-1. Jimmy Bell (Trad) 6:25
B-2. I Wanna Thank You (Goldsmith) 3:50
B-3. Nadiine (Berry/Burks/Covay) 3:55
B-4. How About You (Clyde’s Tune) 2:30
B-5. Atlas (O’Keefe) 5:00

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