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*** LP ： ?? / ?? (73) / Breeder Backtrack / E5701 ***
■　コンディション　■
A- / A
ジャケットの底左右に軽い角打ちがあり数mm以内で皺が寄っているので厳しく「A-」にしましたが、それ以外のダメージはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
なお、ジャケット上部に微かなリングウエアがあるように見えますが、オリジナルのジャケットに起因するものです。
盤面にはひげも擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

暖かな日差しを浴びる木馬ジャケットで有名なウッデン・ホースの73年の激レア英国「木漏れ日」フォーク・ロック・アルバムの大傑作です。
ストローブスのトニー・フーパーをプロデューサーに迎えて、73年にYorkレーベルから発表された激レアな2作目にしてラスト作ですね。
オリジナルは20年以上前からのオークション級のレア・アイテムで、暖かな日差しを浴びる木馬ジャケットは知っていても、サウンドの方を耳にしたことのある人はアーニー・グラハム（Ernie Graham）やヘロン（Heron）を聴いたことのある人よりも圧倒的に少ないことでしょう。
一言で言えば「木漏れ日」フォーク、ヘロンをもうちょっとアメリカ寄りにしたサウンド装飾を施した感じです。
フィメール・ボーカルのスーザン・トレイナー（Suzan Traynor）を擁するグループですが、ハーモニーにこそ魅力があります。
メイン・ヴォーカルは、2人の男性ヴォーカルなのですが、とてもまろやかでスーザンとともに美しいハーモニーを堪能させてくれます。
演奏の方はホーンまで入ったバンド編成ですが、控え目というのではなく、美しいハーモニーにそっと寄り添うようにゆったりとした時間を演出しています。
一聴すると大らかな米国的な雰囲気がしますが、じわじわと英国に特有な湿気と陰影に気付かされることでしょう。
草原の木下でうたた寝をしながら聴いたら熟睡確実な「木漏れ日」フォークの傑作と断言します。
極めつけはA-2「Wooden Horses」でして、繊細なギターのアルペジオ、男女混成コーラスの美しさ（特にスーザン・トレイナーの寄り添うようなコーラス・ワークは鳥肌モノです！）は失神ものですよ。
本作を最後にウッデン・ホースは解散しましたが、紅一点で女性ヴォーカリストのスーザン・トレイナーはSSWのケニー・ヤングや元ロニー・レーンズ・スリム・チャンスのジム・フランク（ドラムス）らとフォックス（Fox）というバンドを結成し、スーザン・トレイナーはヌーシャ（Noosha）と名乗って参加、その1枚目↓になります。
https://www.disk-market.com/?pid=31481672
【収録曲】
A-1. Celebration Song (3:22)
A-2. Wooden Horses (4:53)
A-3. America (3:21)
A-4. Kali (4:28)
A-5. Pick Up The Pieces (3:27)
B-1. July Morning (1:28)
B-2. Coming Home (5:10)
B-3. For You (3:10)
B-4. On This Day (3:38)
B-5. Afternoon (2:05)
B-6. Typewriter And Guitar (3:48)
【参加ミュージシャン】
David Mateer ; Vocals, Acoustic Guitar
Malcolm Harrison ; Vocals, Acoustic Guitar
Suzan Traynor ; Vocals
Steven Marwood ; Lead Guitar
Neil Brockbank ; Bass
Bob Irwin ; Drums, Percussion
Dave Young ; Flute, Saxophone

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