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*** LP ： W. Germany / 87 / Watt / 18 ***
■　コンディション　■
A- / A
ジャケットは4辺に擦れと軽い角打ちがある程度で、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
87年の発表ということで、アナログはほとんど出てこないアイテムです。

マイケル・マントラーがジャック・ブルース、ピンク・フロイドのニック・メイソン、カンタベリー派のジョン・グリーヴスらを従えた87年2月8日に行われた「1st International Artrock Festival」でのライヴ盤です。
ジャズ・レーベルからのリリースですが、ジャック・ブルースやプログレ・ファンも必聴の知られざる名作です。
マイケル・マントラーはお得意の詩人（本作では3人）から閃いたものを楽曲化し、本人はプロデュースに徹するという作品が多い中、本作では演奏しているのが珍しいです。
ジャック・ブルースはヴォーカルに専念にしていますが、これがとんでもなく素晴らしく、ジャック・ブルースの数多いアルバムの中でも驚嘆に値する喉を聴かせてくれます。
更にマイケル・マントラーの捻りが聴いているところは、ジャック・ブルースをヴォーカルに専念させるためにベーシストとしてヘンリー・カウのジョン・グリーヴスを起用しているところでしょう。
本作の印象をザックリと言うと「アンビエント＋プログレ＋ジャズ・ロック」という頭の中がグシャグシャになる内容なのですが、ジャック・ブルースがベースを担当すると本作を覆う摩訶不思議な浮遊感は生じえなかったでしょう。
この辺のセンスは、さすがマイケル・マントラー！
個人的に嬉しいのは、フランク・ザッパ率いた初期のマザーズ・オブ・インヴェンション出身のドン・プレストンがいることで、シンセサイザーを駆使して本作の肝ともいえる「浮遊感」を演出しています。
名盤とはいえませんが、参加ミュージシャンのファンには聴きどころの多いアルバムです。
CD移行期のアルバム、アナログは珍しいですよ！
【参加ミュージシャン】
Jack Bruce; Vocals
Michael Mantler; Trumpet
Rick Fenn; Guitar
Don Preston; Synthesizers
John Greaves; Bass, Piano
Nick Mason; Drums
【収録曲】
A-1 Preview / No Answer (5:16)
A-2 Slow Orchestra Piece #3 (Prisonniers) (3:51)
A-3 For Instance (2:11)
A-4 Slow Orchestra Piece #8 (A L'Abattoir) (3:00)
A-5 When I Run (2:12)
B-1 The Remembered Visit (7:35)
B-2 Slow Orchestra Piece #6 (3:05)
B-3 The Hapless Child (7:40)
B-4 The Doubtful Guest (5:10)

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