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*** LP ： UK / 72 / Charisma / CAS 1059 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; 表ジャケットにはぼんやりとしたリングウエアが、白が基調の裏ジャケットには薄いリングウエアがあります（裏ジャケットは消しゴムである程度落とせるレベルです）。
盤面はひげが数本ある程度で、気になる擦れなどはなく、中古としては上々のコンディションでしょう。
インサート（トールキンのポートレイト）と、発売当時の内袋が付いています。
マトリクスは「1//1 2//1」。

Bo Hanssonは、本国スウェーデンでは60年代から活躍してきたキーボーディスト/作曲家で、作風とあわせてMike Oldfieldを連想させます。
トールキンの名作『指輪物語』にインスパイアされた、オール・インストゥルメンタルによるコンセプト・アルバムである本作は、演奏は管楽器のゲストを迎えるも、基本的にはHansson一人マルチプレイと盟友Rune Carlssonのドラミングによるものです。
内容はギター、オルガンを中心にしたサイケデリックなフォーク・ロックで、土臭い民謡調と毒気もあるエレクトリックなサウンドが交差する、素朴にして幻想味あふれる世界です。
曲調はダンサブルなナンバーから哀愁あふれるバラードまで様々ですが、ひなびたペーソスを基調にしたオリジナルのトラッド・フォークといった趣は一貫しています。
ギターのファズやリヴァーヴ、毛羽立ったオルガンの雰囲気は、いくらエレクトロニクスが進歩しても出すことの出来ない、60年代から活動していたものにしか醸し出せない独特の味わいでしょう。
訥々と音を並べてゆくような、素朴極まるメロディとハーモニーにもかかわらず、その音の生み出す効果は、普遍的なもので、今聴くとアンビエントなラウンジ・ミュージックとしてもいいものです。
＜収録曲＞
A-1) Leaving Shire (Hansson) 3:28
A-2) The Old Forest/Tom Bombadil (Hansson) 3:43
A-3) Fog on the Barrow-Downs (Hansson) 2:29
A-4) The Black Riders/Flight to the Ford (Hansson) 4:07
A-5) At the House of Elroud & The Ring Goes South (Hansson) 4:40
B-1) 6 A Journey in the Dark (Hansson) 1:10
B-2) Lothlorien (Hansson) 4:01
B-3) Shadowfax (Hansson) 0:51
B-4) The Horns of Rohan and the Battle of the Pelennor Fields (Hansson) 3:57
B-5) Dreams in the House of Healing (Hansson) 1:56
B-6) Homeward Bound/The Scouring of the Shire (Hansson) 2:54
B-7) The Grey Havens (Hansson) 4:57
＜参加ミュージシャン＞
Sten Bergman ; Flute
Gunnar Bergsten ; Saxophone, Wind
Rune Carlsson ; Conga, Drums
Bo Hansson ; Organ, Bass, Guitar, Guitar (Bass), Keyboards, Vocals, Moog Synthesizer, Producer, Performer
Anders Lind ; Producer, Engineer

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