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*** LP ： Australia / 81 / Raven / RVLP-1001 ***
■　コンディション　■
A- / A
RW ; 極々薄いリングウエアがあります。
ジャケット左上に打ち痕があり、若干の皺が寄っています。
盤面はひげも気になる擦れもなく、中古としては上々のコンディションです。

「チョコを食って観察するバンドが、自己の裡の不思議を思う」ってか？？？、なんとも68年という時代を反映したタイトルではありませんか。
この奇妙な名前のバンドは65年にサンフランシスコ近郊のサン・ホセで結成され、ブリティッシュ・インベンションの影響を強く受けて、ライブ・サーキットで精力的で活動するも、徴兵などでメンバーは流動的だったようです。
66年にStandellsの「Dirty Water」をヒットさせたプロデュサーのEd Cobbにスカウトされます。
ライブ・バンドとして鳴らしていた彼らはレコーディングにはあまり興味を示さず、１枚目の「One Way Out」はEd Cobbがセッション・シンガーを起用したり、スタジオ・ミュージシャンが演奏した曲を混ぜて、バンドの意向を無視してアルバムを作ってしまいました。
この2作目もA面は1枚目と同趣向の内容で「本来のバンドの姿」を反映していませんが、B面はバンドによるパンキッシュでストレートな熱い演奏を繰り広げています。
Kinksの「I'm Not Like Everybody Else」、Bob Dylanの名曲「It's All Over Now, Baby Blue」（激レアなシングルのリミックスだそうです）、同郷のバンドBroguesの「I Ain't No Miracle Worker」などのカヴァーは、ガレージ・バンドとしての硬質な輝きを今も放ち続けており、奇妙な背景のあるこのレコードの価値を高めています。
【収録曲】
A-1. Voyage of the Trieste (Cobb) 3:38
A-2. In the Past Proctor (3:06)
A-3. Inner Mystique Cobb (5:35)
B-1. I'm Not Like Everybody Else (Davis) 3:42
B-2. Medication (Alton, DiTosti) 2:06
B-3. Let's Go, Let's Go, Let's Go (Ballard) 2:15
B-4. It's All Over Now, Baby Blue (Dylan) 3:11
B-5. I Ain't No Miracle Worker (Mantz, Tucker) 2:49

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